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東京集中は経済だけでなくサブカルチャーの分野にも及んでいるという危機に関して [サステイナブルな問題]

 関西の知り合いと下北沢で呑む。お酒が入ったからかもしれないが、知り合いはだんだんと冗舌になってきて、それはとても楽しかったのだが、「大阪の人は下北沢より上だと心の底では思っているんですよ」と言うのを聞いて、ムムムと思う。彼は、「お笑いとか演劇とか、そういうので大阪の人は下北沢に負けているとは思っていません」と続ける。流石に私は「音楽だと全然、差があるでしょう」と突っ込むと、「東京が4割だとしても、大阪3割、福岡2割だと思います」と答えた。そこで、私は彼の考えを理解した。彼は50代である。私も50代だ。50代のおじさん達が若かった頃、メンタイ・ロックが流行り、大阪からもボ・ガンボス(京都ですが)やらシャランQが出てきた時、またルースターズやらが福岡から出てきた時は確かに東京4割、大阪3割、福岡2割といった分析は正しかった。しかし、その後、くるりでさえ、大物になる前に東京に来てデビューをし、椎名林檎もデビューをする時は東京にいた。そして、現在は大したテクニックも才能もないような大阪出身のガールズ・バンドがメジャー・デビューをする見込みがあるのかないのか分からないような状況で下北沢のライブハウスに出演しているのが実態なのだ。つまり、孵化器としての機能が大阪のような都市と比べても東京の下北沢のようなところの方が遙かに優位性を持っているような状況になってしまっているのだ。
 これは実は相当、由々しき事態である。このような事態が進行しているのは中央集権が極端に進んでいて、地方分権がまったく展開していないことが一つの大きな要因である。日本という地理的にも文化的にも多様な国土を有しているにもかかわらず、明治時代でもあるまいし、相も変わらず発展途上国のような中央をヒエラルキーの頂点を置いた国土構造を続ければ続けるほど、地方は疲弊していく。そして、それは主要な産業だけでなく、ガールズ・バンドのようなサブカルチャーにおいても展開していることを真剣に理解しておくことが必要である。これは、改めて指摘するが、大変由々しき事態であり、地方が崩壊する音が聞こえているような状況にあると私は捉えている。子供を産める女性を地方に縛り付けるといったような対策では、とても解決できないであろう。

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