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ハッピー・リッツィ・ハウス [都市の鍼治療]

 ベルリンからカッセルに行く途中、ブラウンシュヴァイクで降りて前から気になっていたハッピー・リッツィ・ハウスに行く。デュッセルドルフに住んでいた時は、ブラウンシュヴァイクは、鉄道の便が悪いのでほとんど行くことがない。ベルリンに行くときは、ブラウンシュヴァイクのちょっと北を通るし、エアフルトやカッセルとかに行く時も通らない。唯一、通るとしたらライプツィヒにIC(新幹線ではない在来線特急のようなもの)で行く時、ハノーバー乗り換えで通るぐらい。ということで、ドイツに住んでいた時から気になってはいたが、これだけを見るために行くのは勿体ないということで行くことがなかった。しかし、今回はベルリンからカッセルに行くという滅多にないシチュエーション。これは寄るでしょう、ということで途中下車したのであった。さて、自分に与えた時間は2時間。ブラウンシュヴァイクの駅は、中心市街地から結構、離れている。こういう途中下車のポイントはトランクを預けられるロッカーがあるかどうかが極めて重要だが、流石にブラウンシュヴァイクにはあった。
 中心市街地は駅からだとトラムで結ばれている。駅数は3つ。歩けない距離ではないが、ここはトラムで行く。トラムで中心まで行くと、ハッピー・リッツィ・ハウスは街のど真ん中にあった。建物は3階建てぐらいなのだが、流石に非常に目立つ。ハッピー・リッツィ・ハウスとは、漫画のようなイラストが描かれた家の集合体であり、ジェームス・リッツィが2001年に放置されていた公爵の住居跡地に、人目に付くようなユニークな建物をつくることで、残された古い建物を保全することを意図してつくったものである。
 スポンジ・ボブのような過激な描写のイラストは、その色彩も派手で大変、目立つ。しかし、そのスケールがほどほどよく、違和感や不快感は不思議なことに与えない。周囲にはブラウンシュヴァイクからそれほど遠くないハルツ山地のゴスラー、ヴェニゲローデなどにみられる木組みの歴史的住宅があり、このモダンな都市の中心部の中に貴重な歴史的佇まいのある空間を維持させている。リッツィがこれらを保全するために、ハッピー・リッツィ・ハウスをつくったのであるか、細かいことは現時点では調べられていないが、そうであったら、これはまさに素晴らしい都市の鍼治療的事例であるだろう。

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(これだけ派手であるにも関わらず、街の中に溶け込んでいるハッピー・リッツィ・ハウス)

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(ハッピー・リッツィ・ハウス)

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(隣接して歴史的街並みが保全されている)
nice!(2)