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鳥取県鹿野温泉にて開催されていた「手ぶら革命」の発表会を訪れる [サステイナブルな問題]

鳥取県鹿野温泉にて開催されていた「手ぶら革命」の発表会に、国立台湾大学の張聖林先生を連れて訪れる。「手ぶら革命」はオランダ人、オーストリア人を含めた内外のアーティストが、鹿野温泉に滞在して、その場所からインスピレーションを受けて作品をつくるというイベントを行った。面白かったのは、鹿野温泉の地霊がもたらす「ゲゲゲの鬼太郎的な妖怪世界」を、外国人を含めて3人のアーティストが、場所から感じ取って作品にしたことである。やはり、圧倒的な自然と対峙すると人は感性が呼び起こされるのであろうか。アーティストのように特に感受性が高い人達にとっては尚更であろう。オランダ人のアーティストは「妖怪」をゴーストと表現したので、後で日本語ではゴーストは幽霊で、幽霊と妖怪は違うんだよね、という柳田国男説を伝えた。しかし、それじゃあ妖怪は何なのか、というと難しくてGoblinでもないしなあ、と悩んでいたら、そうだMoominだということでMoominのようなものだ、と言ったら結構、納得してくれた。そして、そこらへんの違いに興味を持ってもくれた。妖怪はエコロジーだが、幽霊は怨念である。まあ、怨念の概念を説明するのは、私も厳しかった。ただ、このオランダ人は「日本人が自然と共生していることに驚いた」と非常に鋭い指摘をしていたが、彼女がそれに気づいたという感性も凄いものがあると思う。多くの日本人はそういうことさえ気づいていないからである。
 また、今回の若者達の作品群であるが芸術術方面ではトンと素人である私でも理解できるほど、優れた作品が発表されていた。アーティスト達は、その感性の鋭さゆえに、地域の個性、本質を見抜く力を有しているし、それをメディアで表現する能力も有している(というか、その力がまさにアーティストの能力と関係している)。したがって、地域興しなどを考えるうえで、アーティストにその場をコンセプトとさせる作品をつくらせるのは最初の段階では極めて有効であることを、今回のイベントに参加することで理解することができた。
 ドイツの縮小都市では、その対応策でアーティストに芸術作品をつくらせるということを多く手がけていたが、その理由が見えてきたような気がする。有意義なイベントであった。

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(手ぶら革命は鹿野温泉の格式のある歴史的街並みの中で開催された)

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(アーティスト達は鋭い感性で地域の資源、アイデンティティを読み取り、それを作品というメディアを通じて我々に伝えることができる。それをネタに町の将来像を、地元の人達は話し合った)
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