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パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 [映画批評]

機内でパイレーツ・オブ・カリビアンの5作目、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』を見た。あまり期待もしなかったのだが、単純に楽しめた。ジェットコースターに乗ったような感覚とでもいえばいいのだろうか。心に残るようなシーンも感動するようなストーリーも一切なかったが、なんかすっきりと楽しめる。少年ジャンプの漫画の方が内容も濃いような気がする中身の無さだが、まあ、たまには頭を空っぽにして楽しめるような映画も悪くはないかもしれない。100%娯楽作品ではあるが、娯楽作品の中では質は高いような感想を抱いた。ハリウッド映画の典型であるような作品であろう。

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ティファニーで朝食を [映画批評]

 オードリー・ヘップバーン主演の1961年の映画を、今さら観た。自由気ままに無責任に生きる主人公のホリーの生き様、そしてオードリーの演技は、私の年齢のせいなのかもしれないが、まったく惹きつけるものもなく、なんでこのような女性に男性が惹きつけられるのかを理解するのが難しかった。しかし、おそらく1960年代という時代においては、彼女のように解放された女性というのはステレオタイプを打破した魅力的な女性と映ったのであろう。日本では『東京ラブストーリー』の赤名リカが、当時、女性の新しい生き方を日本人に提示したかと思うが、そのようなインパクトをホリーもアメリカ社会に与えたのかもしれない。ということで、1960年代のアメリカの世相を知るうえでは、興味深いかもしれないが映画は個人的には面白いものではなかった。
 あと、このホリー役のオードリー・ヘップバーンはミス・キャストだと思う。男を振り回す頭は軽いが魅力的な女性という役にオードリーは不適である。あの鼻筋が綺麗に通って、深遠力があるような魅力的な眼は、どうしても知性を感じさせてしまう。というか、本人は英語以外にも4ヶ国語を操り、晩年をユニセフの仕事に捧げる、などホリーとは似ても似つかぬキャラである。演技をさせる、といってもどうしてもその人の本質のようなものが滲み出てしまうだろう。これはマリリン・モンローが演じたら、むしろもっとずっと作品としても説得力があって魅力的なものになったのではないか、と思わずにはいられない。
 さて、この映画のもう一つ興味深い点は、映画の流れからは本質的ではないが、日系人(日本人)ユニオシの存在である。怒りっぽく、信用できず、黒縁、出っ歯、低身長といったユニオシの演出は、当時のアメリカ人の悪意というか侮蔑的な日本人のイメージが描かれていて興味深い。私は少年時代、アメリカで過ごしたので、こういうように日本人がアメリカ人に見られているということはよく理解できるが、日本人はちょっとこの点についてあまり自覚していないと思われるので、この映画は1960年代のものではあるが、我々はこのような差別対象であるということは理解しておいた方がいい。差別をされる側にいることを理解すれば、中国人を差別する気持ちがいかに醜悪であるかが分かるであろう。
 あと、もう一つ、この映画で唯一、いいかなと思ったのは、映画全般を通して流れる「ムーン・リバー」である。特にヘップバーンが歌う「ムーン・リバー」の場面はよかった。それを除くと、アメリカ研究者かヘップバーン・ファン以外は他の映画を見たほうがいいような気がする。





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セントラル・ステーション [映画批評]

 映画はそれほどではないが、人並みに観る方だと思う。私は集中力がないので、なかなか映画を2時間、見続けることが苦手である。しかし、この1998年に制作されたブラジル映画には本当に惹きつけられた。心を揺さぶる力を有した傑作である。こういう映画を観ると、映画の持つ凄まじい力を思い知らされるし、映画は素晴らしい芸術であるとも思う。ただ、問題は滅多にそういう映画に出会えないということだが。
 本作品を魅力的にしているのは、主人公のフェルナンダ・モンテネグロの演技であることは間違いない。小悪人ではあるが、根っからの悪人にはなりきれない。そして、心の底にあった良心というか優しさに突き動かされて行動していると、最後にその暗闇に被われていた心に光が点る。生きていくのも厳しいブラジル社会の中、このような良心が人にあるということが、明日への希望へと繋がる。観た者の心にも小さな光を点す感動的な作品である。また、この映画はロード・ムービーでもあり、リオデジャネイロの街並み、ブラジルの荒野、ブラジルの片田舎などを主人公と一緒に旅しているような気分にもさせてくれる。これも、日本人にとっては大きな魅力であると思う。


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ゴースト・イン・ザ・シェル [映画批評]

スカーレットヨハンソン主演の実写版ゴースト・イン・シェルを観る。アニメの「ゴースト・イン・ザ・シェル」は素晴らしい傑作であると思う。ということで随分と期待をして観た。さて、ストーリーはアニメ版とは結構、違うものとなっていたが、それなりに楽しめた。特に、香港のような近未来的な都市の描写は素晴らしく、ブレード・ランナーの都市描写を初めて見たときと同じような感銘を覚えた。総じて、映画は楽しめたのだが、本質的ではないところで2点ほど。一つは、スカーレット・ヨハンソンは現在を代表する女優であるが、私はどうしても彼女がそんなに美人に思えないのだ。いや、演技は上手いし、あの低音の声はなかなか色っぽいとは思ったりもするが、どうも鼻の膨らみが美人の条件を満たしていないように思ってしまうのだ(本当にどうしょうもないことを書いて申し訳ない)。あと、タケシと桃井かおりという日本勢が出演していて、私も観ていて嬉しくなったりするのだが、演技がずれているような印象を受ける。これは、おそらく彼ら、彼女らの演技が今ひとつなのではなく配役ミスなのではないかと思う。特に、桃井かおり特有の気怠い演技は、ストーリーから緊張感を削いでしまっている。せっかく、秘密を解く鍵となるようなクライマックス的場面なのに、この点はもったいないことをした印象を受けてしまった。これは、バトー役のピルウ・アスベックがまさに嵌まり役であるのと極めて対照的である。

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『帰ってきたヒットラー』 [映画批評]

この映画は凄い。2012年に著された小説をもとに2015年に映画は公開された。ヒットラーというドイツ最大のタブーを直視しない「ポリティカル・コレクトネス」を意識し過ぎていることで、ドイツ社会はむしろ欺瞞的になっていることを風刺する、という視点が極めて刺激的であるが、何より、現在のトランプアメリカの状況を予言しているかのようなストーリーに引きずり込まれる。映画の最後の方で「私を選んだのは国民である。選挙をやらないとでも言うのか」とヒトラーが語るのだが、それはまさにトランプ大統領を選んだアメリカのことを示唆しているかのようである。トランプのハチャメチャから目が離せない私は、そういう視点でこの映画を見て大いに楽しませてもらったが、そのような問題意識がない人にとっても単純に楽しめるようなストーリー展開になっており、見て決して後悔しないであろう。個人的には久しぶりの大ヒットであった。




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東ベルリンから来た女 [映画批評]

ドイツ映画らしい重厚な作品。医師という職業倫理を優先させるのか、恋人との自由社会での将来を取るのか。社会主義という雁字搦めの社会の中で、いかに自分の意志を貫き通すことができるのか。その葛藤の中で揺れ動く女医を演じるニーナ・ホスの演技は、観るものにも緊張を与えるほどの存在感を放つ。ただ、映画はその後の展開が予断を許さないような状況で終わってしまう。その後、どうなるか大変気になる。1980年を舞台にした作品だが、その10年後に壁が崩壊して、この旧東ドイツの監視体制も瓦解する。人類の歴史は、人間性を抑圧しようとする動きと、それを押し返そうとする動きとの不断なる対立の歴史なのだな、と共謀罪が議会を通った国に住む人間としては鑑賞後、感慨深い思いを持ったりした。

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『新幹線大爆破』 [映画批評]

高倉健、宇津井健の名優の演技は素晴らしい。全般的に話のリアリティには欠けるし、速度が遅くなると爆発するという新幹線に仕掛けられた爆弾といった全体的なストーリーは優れてはいても、個々のストーリーのシナリオは陳腐ではあったが、それを補う俳優達の演技と音響を含めた演出は最後までスリリングな緊張を観るものに維持させる。ただ、最後の終わり方はないであろう。おそらく、どのように終わらせるのかがいろいろと議論があったのかもしれないが、尻切れトンボになってしまった印象は拭えない。途中まではわくわく観ていたところもあったが、エンディングで脱力をしてしまった。


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『ある結婚の風景』 [映画批評]

4時間以上もある作品。スウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンによる1973年の作品。6つの章に分けられた構成になっており、章ごとにエンドロールが入る。このエンドロールが、映画の緊張感をほどよく和らげる効果を有している。この緊張感とは、次がどのように展開するのか分からないサスペンス映画が観る者に与えるようなものである。ただの夫婦の話であるにも関わらず、そしてほとんどが二人の会話だけで話が進んでいくだけなのに、次にどうなるのか、ハラハラとさせられる。しかし、夫婦というもの、結婚生活というものは、詰まるところ傍から見るとそのようなものなのかもしれない。個人的には、旦那の子供への愛情の恐ろしい欠如、さらには妻への情のなさ、というか自分のエゴだけを最優先に捉える身勝手さに不快感しか覚えなかったが、そういう自分も傍からみるとそう思われるのかなとも考えたりもした。結婚という行為の不合理、矛盾などが見えつつも、離婚してしまうことの不合理なども考えさせられる、なかなか深遠な作品であると思われる。





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『ホット・スポット』 [映画批評]

デニス・ホッパー監督の1990年の映画。田舎町にふらっとやってきたハリーと社長夫人の娼婦的なドリー、そしてハリーと同じカー・ディーラーで事務をしている若くて美しいグロリアの三角関係と、田舎町でのブラックメイル、銀行強盗などの様々な人々の駆け引きと裏切りがスリリングに展開する。ドリーの悪女ぶりは、「氷の微笑」のシャロン・ストーンを上回る。エンタテイメント性が極めて高いハリウッド映画的なジャンルでは傑作であると思われる。





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『渋谷』 [映画批評]

藤原新一の原作ということで期待をして観たが、期待に添う内容の濃い映画であった。綾野剛はどちらかというと、エンターテインメント色の強い作品に出ている印象が強かったが、この映画における演技の巧さ、存在するだけでつくりだす空気感はカリスマ性に溢れていて、彼一人で、この映画のストーリーをつくりあげていたといっても過言ではない。内容的には、プリクラが流行った時代の作品かなと思ったが、最近の作品であったのは意外であった。このようなストーリーをつくりあげるだけの魅力を今の渋谷が発信できているとは思えないからである。いや、これは個人的な偏見だけかもしれない。渋谷から足が遠のいて結構、久しいからだ。




タグ:渋谷 綾野剛
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『君の名は』 [映画批評]

遅ればせながら、今年の邦画シーンの話題をさらった『君の名は』を観た。男女の心と体が入れ替わるという設定は、よくあるラブコメかと思っていたのだが、内容は遙かに深く、観ていて飽きることはなかった。あと、アニメの背景描写が尋常ではなく美しい。観ているこちらがため息をつくほど風景などの描写が綺麗で、内容のよさに加えて、この作品の完成度を極めて高いものにしている。それは、実写映画でいうところの優れたカメラワークに通じる。さすが人気を博しただけあるクオリティの高さであった。

タグ:君の名は
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シン・ゴジラ [映画批評]

この夏、話題となっていたシン・ゴジラを観る。ゴジラの暴れっぷりもなかなかよかったが、やはり面白いのはゴジラの出現によって慌てて対応する人間模様である。ゴジラが暴れているのに意思決定が全然できない役人達の姿は、福島の原発事故に適切に対応できなかった東京電力や官邸、経産省などを彷彿させる。その中で、特別チームがつくられ、どうにか東京に国連軍が核爆弾を落とすというシナリオを阻止できたというのも、吉田所長を初めとした一部の人たちの獅子奮迅の奇跡的な活躍で、福島の事故の最悪の事態を回避できたこととも通じる。

また、ゴジラが放射能をばらまき捲っているのと、それに対してSNSがその情報を拡散しているというのも福島の事故を想起させる。そういう意味で、福島事故を体験した日本人が観るとなかなか考えさせられる点が多い映画であるが、まあ、何がやはり凄いかといえばゴジラの暴れっぷりで、エヴァンゲリオンの使徒のような絶対的な強さを備えていた。科学力で対処しようとした点や、美人の理系秀才が活躍することなどの類似点も多い。一点、興醒めだったのはパターソン女史が100%日本人的な風貌の女優である石原ひとみであったこと(まだ、スザンヌとかの方が説得力があった)と、アメリカ人なのに難しいところは日本語でしゃべり、簡単なところは英語でしゃべっていたことである。普通、逆でしょう。

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『マイカル・ムアー・イン・トランプランド』 [映画批評]

 『マイカル・ムアー・イン・トランプランド』は、マイカル・ムアーがトランプの支持率が極めて高いオハイオ州のウィリムトンに単身乗り込み、そこでワンマンショーをする模様を収めた映画である。ワンマンショーの観客は、マイカル・ムアーのファン、すなわちヒラリーの支持者が多かったが、それでも中にはトランプの支持者もいて、周りがマイカル・ムアーの冗談に笑っている中、仏頂面を貫き通しているのが映像に捉えられたりする。ただ、そのような厳しい一部の視線を受けつつ、マイカル・ムアーは噺家のような見事なおしゃべりで、極めて上手に、観客の関心を惹いていく。
 基本的にはトランプを支持することは極めてよく理解できる、と相手の立場を慮りつつ、しかも、自分はヒラリーを贔屓している訳ではないと証拠を示しつつ、それでもヒラリーが大統領の資質を十二分に有しており、またヒラリーが大統領になることが結果的にアメリカのためになる、ということを説明する。そして、このショーでマイカル・ムアーはトランプの悪口を一度も言わない。
 マイカル・ムアーがなぜ、これだけ人々に好かれるのか。その理由が分かるような素晴らしいショーの構成である。そして、私はこの映画を観て、ヒラリーの政治家としての素晴らしさを知らされた。このショーの観客の多くが終盤で涙を流していたが、私もヒラリーは一部のマスコミが伝えるのとは異なり、まさにアメリカの大統領にふさわしい人材であるということを確認した。
 明日は大統領選。

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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ [映画批評]

キューバで忘れられていたミュージシャンをスライド・ギターの名手であるライ・クーダーが再び集めて、レコーディングをしたアルバムが大ヒットした。この映画は、その成功を踏まえて、再びライ・クーダーがキューバを訪れ、それらのミュージシャンに取材をする。ミュージシャンのパーソナリティを浮き彫りにさせつつ、ハバナのノスタルジー溢れる街並みの写真をカットで入れているのが素場らしい。彼らの音楽を生み出しているのが、個々の秀でた才能だけでなく、彼らを育んだ風土であることが分かるような編集が為されている。映像監督は、『パリ・テキサス』でライ・クーダーとコンビを組んだロビー・ミュラー。映画と音楽も見事にシナジー効果を出している。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの面子が素場らしいのは勿論であるが、ライ・クーダーの音楽を愛する気持ちが観るものの心を揺さぶる。最後のマジソン・スクエア・ガーデンでのライブのクライマックスは感動的である。




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ザブリスキー・ポイント(砂丘) [映画批評]

去年の春にデス・ヴァレーにあるザブリスキー・ポイントを訪れたので、同名の映画『ザブリスキー・ポイント(砂丘)』を観た。『欲望』のイタリア人監督のミケランジェロ・アントニオーニが観た60年代後半のヒッピーカルチャーが全盛期のアメリカ西海岸が見事に映像に収められている。70年代のロスアンジェルスがとても牧歌的であることが印象的である。しかし、映画のストーリーは大したものはなく、あくまでも巨匠による映像美を楽しむといった姿勢で観るといいのではないかと思う。ザブリスキー・ポイントも美しいが、フィナーレのサグアロ・サボテンが林立するアリゾナの夕陽のランドスケープも息を呑むほど美しい。あと、個人的には、主人公の女優ダリア・ハルプリンがランドスケープ・アーキテクトの巨匠ローレンス・ハルプリンの娘であることは驚いた。アメリカ人はヘミングウェイもそうだが、その道の巨匠の娘が女優になるケースが多いような印象を受ける。


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スター・ウォーズを観て、宇宙人などのキャラのデザインを円谷プロに発注すべきだと思う [映画批評]

 スター・ウォーズの最新作「ウェイク・オブ・フォース」を観る。悪と正義とが交叉する、キリスト教的な絶対的な価値がないところが、スター・ウォーズの物語性のいいところである。スター・ウォーズの第一作で出てきたレイア姫やハンス・ソロ、スカイウォーカーなどが年を経て出てくるところは、私のように40年前にスター・ウォーズを観たものにとってはちょっと嬉しいが、レイア姫とか本当に普通のおばさんになっていて、お姫様のこうカリスマがほとんどなかった。というか、レイア姫の時点でまったくオーラがなくてミスキャストだと思っていたが、まあ、おばさんになっても王女的な権威がなくて、校長先生ぐらいのカリスマしかない。それに比べるとハンス・ソロのハリソンフォードは毅然としていて格好よかった。
 さて、ストーリー的には実はそこそこ楽しめたのだが、何しろ宇宙人やロボットデザインの悪さが相変わらず個人的には気になる。中学生の時に見た時にもC3POのだささには呆れたが、最新作でもまったくロボットも宇宙人もイケテいない。というか、魚とは虫類から発想し過ぎである。私を始めとした日本人はウルトラマンウルトラセブン、仮面ライダーなどで素場らしく創造的で格好いい宇宙人や怪人などに見慣れているので、スター・ウォーズの宇宙人のダサさが本当に気になるのである。ペガサス星人やバルタン星人、ジャミラ、エレキングのような、こう衝撃的で脳裏に残るような宇宙人を是非ともデザインして欲しい。というか、デザインできないのであれば円谷プロとか日本人に外注すべきである。円谷プロが存在するかどうか分からないが、本当、スター・ウォーズを観るといつもここが一番気になる。こういうことを指摘する人を私はあまり知らないので、ここで記させてもらう。


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蒲田行進曲 [映画批評]

1980年代を代表する邦画の大傑作そもそもプロットが特別に素場らしいし、風間杜夫、平田満の演技力も秀逸だが、なんといっても松坂慶子の色気と妖艶さ、そしてコケティッシュという女性の両義性を見事に演じている点が凄まじい。ほろ苦さの中にも、心が温かくなるような人情喜劇。サザンオールスターズの曲もこの映画の雰囲気をいい感じに演出している。そして、何より最後のオチ。映画史上でも傑出したそのオチだけでも、観てよかったと思わせる。




タグ:蒲田行進曲
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マッド・マックス:怒りのデス・ロード [映画批評]

マッドマックスの最新作を観る。荒涼とした風景を舞台に、水を占有しているボスが多くの人を奴隷のように従わせている近未来の物語である。「北斗の拳」のような内容である。この映画ストーリーは極めて単純だが、その未来像がとても面白いし、ファッショナブルである。特に戦いの時に、ヘビメタを演奏するためだけの車が出ているところや、若い戦士が銀のスプレーを口に吹きかけるところや、ボスの女奴隷達の美貌などが興味深い。ただ、初期のマッドマックスを演じていたメル・ギブソンの方が、本作のマッドマックスよりもずっと似合っていた。一方で女性ヒロインのシャーリーズ・セロンは凄い存在感である。彼女の演技は相当よく、マッドマックスが完全に食われていたように思われる。この映画は、何しろ映像美が素場らしい。それだけでも大いに楽しめる映画であろう。


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『ターミネーター ジェネシス』 [映画批評]

 ターミネーターの最新作。ターミネーターは時空を行ったり来たりできるので、新作ごとに新しいパラレル・ワールド的な展開ができるという点で、焼き直しが可能だ。そういう意味では、次回作がつくりやすい作品である。ただ、焼き直しをするたびに訳が分からなくなってしまうなと思うのは私だけではない筈だ。1作目と2作目は紛れもない傑作であった。ここで終わればよかった。2作目のラスト・シーンは相当、感動ものであった。しかし、3作でまた復活させると、もうあとはぐだぐだでストーリーに矜持もくそもない。突っ込みどころが満載だ。それでも、まあギャグ的なノリでこれまでは観ることができたが、今回は酷い。ネタバレになってしまうが、主人公である息子までが悪者になってしまうというのは話の骨格をぐらつかせすぎである。ここまでパラレル・ワールドにフレームワークがなくなってしまうと、もう機械が勝とうが人間が勝とうがどうでもいいかな、と思わせる。ターミネーターが最後のシーンがあるのだが、何かこじつけて次作で復活させるんだろうな、と思っていたら、この映画が終わる前にもう復活していた。もう、ここまでくるとターミネーターはストーリーではなくて、ターミネーターという映画のシナリオ・コンペの各作品を観させられている印象さえ受ける。問題なのは、最初の2作までしか傑作がないことである。

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「おみおくりの作法」(スティル・ライフ) [映画批評]

イタリア人の監督、ウベルト・バゾリーニによるイギリス映画。孤独死をした人の近親者を捜すのを仕事とするロンドンの公務員が主人公である。近親者や知り合いを探し出しても、葬儀には参加しないと断られることが多く、労多くして功少なしといった仕事を続けている。ただ、主人公はこれら孤独死をした人の葬儀をしっかりと行い、見送る人が彼一人だけでもそれをやり通していた。しかし、役所の業務効率化の名の下にいきなり解雇を通知される。そして、最後の孤独死をした人の近親者を捜す旅に出かけるのだが・・・。主人公の落ち着いた演技、そして映像や音楽の美しさ。92分という短い映画なのだが、映画の時間がそのまま、この主人公や孤独死をした人達の人生の積み重ねを物語るような、穏やかではあるが静謐、そして寂しく空虚ではあるが敬虔な気持ちを起こさせるようなものとなっている。映画の素晴らしさを再確認させてくれるような傑作であると思う。往年のイタリア映画のペーソスに溢れるが、それがイギリスを舞台にしているために、独特の奥深い味わいをこの作品にもたらしている。




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ビッグ・アイズ [映画批評]

 ティム・バートン監督の作品。主人公はビッグ・アイと呼ばれる目が大きな子供を描く若い女性の画家。娘を連れて、旦那と別れてサンフランシスコに出てくる。口が巧みでチャーミングな自称画家と出会い再婚。主人公の描く絵が人々の注目を集め、売れ始めると、旦那は自分が描いたと自称する。絵が世間に受けいられれば、受けいられるほど、そして、自分が描いていることを実の娘にまで秘密にすることを旦那から強要される中、主人公は疎外感と孤独、そして何より自分の作品が自分のものであると理解されない空虚感を強く覚えることになる。
 ティム・バートンの作品には、異形ともいえる強烈な個性を持ったキャラクターが登場するが、主人公と結婚するウォルター・キーンも、その虚言癖や特異な行動などからして、まさにバートン的なキャラである。そのキャラに振り回される主人公が、しかし、対峙することを決意していく過程はなかなかスリリングである。そして、納得のエンディング。私は映画監督として、ティム・バートンを相当、信頼しているが、本作品もその期待に見事に応えてくれた。

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ベイマックス [映画批評]

ディズニーアニメーション子供向けのアニメであろうとほとんど期待せずに観たのだが、極めてしっかりとした良質のストーリーにいい意味で予想を裏切られた。特にエンディングの盛り上がりは秀逸。また、実写では不可能な迫力ある描写はアニメならでは。制作者は、アニメの長所をよく理解していると思われる。子供向けだろうと馬鹿にしないで観るだけの価値は十二分にある。騙されたと思って観ることをお勧めする。製作者としてのディズニーのクオリティの高さを再確認させられた。





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『鉄道員』 [映画批評]

1956年のイタリア映画。ピエトロ・ジェルミが監督、脚本、主役を演じた。ある事故をきっかけに、左遷された鉄道機関士が長男、長女と対立し、また自分の待遇への不満をまったく取り上げない労働組合が決行したストライキ破りをすることで仲間からも孤立し、家にも帰らなくなる。これ以上はストーリーが分かってしまうので書かないが、この鉄道機関士の末っ子の子役エドアルド・ネボラが、分裂した人間関係を修復するうえでいろいろと行動するのだが、その可愛さは相当のものだ。この映画を観るものの心を惹きつけるのは、このネボラの演技というか存在感に負うところが大きいと思う。あと、長女役のシルヴァ・コシナの美貌は凄い。クロアチア人の彼女は、この映画でブレークするが、それも当然であろうと納得する美しさである。


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タグ:『鉄道員』
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『グッドモーニング・ベトナム』 [映画批評]

ロビン・ウィリアムス主演の映画。コメディアンとしてのウィリアムスの魅力が十二分に発揮されている。しかし、そのコメディアンの魅力が、ベトナム戦争という悲惨さと、まったく相容れない。コメディという基本的に性善説を前提としたコンテクストと、人を信じず殺戮し合う性悪説に基づく戦争とのコンテクスト、そしてその戦争を遂行させる非人間的な官僚的システムコントラストが痛々しく、観るものの心を抉る。戦争の残酷さと馬鹿らしさ、非人間さを伝えつつ、ヒューマンドラマ的側面も有したロビン・ウィリアムスの最高傑作。映画の力のようなものさえ感じる。


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『フランク』 [映画批評]

 ミュージシャン希望のセンスがないSNS好きの青年ジョンは、ふとしたことから巨大な顔のかぶりものをした素晴らしい声と楽曲の才能を有しているフランク率いるバンドに加入する。フランクにはなぜか好かれるが、音楽センスのないジョンは他のメンバーからは嫌悪される。しかし、バンド活動を逐一、報告していたジョンのツイッターのフォロー数が増えることをきっかけに、バンドは大きなミュージックイベントに参加することになる。天才ならではの繊細性を有するフランク。しかし、凡人であるジョンは、そういうデリカシーがない。デリカシーがないから、音楽センスもまったくないのだが。大衆音楽イベントの卑俗さに耐えられない他のメンバーはバンドを脱退。それでも、夢が実現できると思ったジョンは、無理矢理フランクを連れてステージに立つのだが、そこでフランクは自分の音楽を表現する場と、また他のメンバーという自分の音楽を具体化する仲間を失い、崩れ落ちる。
 フランクをはじめとして才能豊かなアーティストが、そのような才能を持たない一人のナルシストによってバンドを分裂させられ、また精神的に不安定な状況に追い込まれるというストーリーは胸が痛むが、こういうことはよくある。この場合は音楽だったが、他でもよくみられる光景だ。そして、ジョンのような才能のないナルシストには私は強い憤りも覚える。私の周りにもそういう人が多くいて、私はフランクよりフランクを支えていたキャロルのような対応をする。徹底的に排除しようとするところがある。なぜなら危険分子であるだけでなく、我々をも崩壊させる敵であるからなのだ。ただ、私のような対応を冷たい人間とか、才能だけで人を評価するなどと批判する人も多い。私の周りにもフランクのように、いろいろと才能のない人に機会を与えようと努力する人もいるし、そのような人の中には私が敬う人も少なくない。
 ただ、本映画はラスト・シーンは素晴らしい。ちょっと涙腺を刺激される。ラスト・シーンが結構、うまく苦々しい映画を良質なものにしている。





タグ:フランク
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映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [映画批評]

気鋭の社会学者の北田暁大の本作の批評が大変、興味深かったので購入してみました。ということで、先入観を持っての視聴だったのですが、内容的には大変面白い。私は年齢的にも1960年代生まれなので、この昭和のニオイに影響を強く受ける世代です。そして、おそらく当時は子供や若者でいて夢をいだけていたのに、現在は生活に追われている日々を過ごしている、しんちゃんの親の世代が、夢を持つことができた昭和を懐かしむことはよく分かります。しかし、それでも人は未来を生きるべきである。この映画に込められたメッセージは「トゥルーマン・ショー」でトゥルーマンが外の世界の扉を開けた時と同じような感動があります。与えられた世界ではなく、それが不安定でまた危険を孕んでいても、自ら未来を切り開いていく。そして、そのようなことを大人に示唆させたのが、5歳児であるという設定、そして良質なギャグマンガであるということが、説教臭さをなくして、逆に人々の心を捉えることに成功したのではないでしょうか。





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『それでも恋するバルセロナ』 [映画批評]

ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』。本当のタイトルは『ヴィッキー、クリスティーナ、バルセロナ』。邦訳は相当、絶妙であると思う。アレンは、バルセロナをはじめとしたカタロニア地方の美しい景観を見事に映像に収めている。ランドスケープの美味さを映像に捉える点でいえば、『マンハッタン』、『ミッドナイト・イン・パリ』などでもうお墨付きであるが、その類い希なセンスは、バルセロナそしてカタロニア地方においても本映画で見事に発揮できている。やはり、アントニオ・ガウディの作品が多く背景に出てくる。その美しく魅力的な景観の中で、セクシーな女たらしの画家ファン・アントニオ、そして彼を取り巻くレベッカ・ホール、ペネロペ・クルース、スカーレット・ヨハンセン。ここらへんの三画、四角関係の複雑さにリリシズムと喜劇を注入させるのは、もうアレンの名人芸であり、この作品はとても面白い。というか、人生、本当いろいろと難しいよなと考えさせるのだが、それでも、鑑賞後、人生に肯定的な気分にさせるのは、アレン自身がそのような人生観を持っているからではないかと思わせる。あと、情熱的で紙一重の元妻を演じるペネロペ・クルースは、まさに適役で、彼女以外では考えられないほど迫真迫る演技だ。アカデミー賞助演女優賞を取るのも納得だ。傑作である。





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『ペイ・フォワード 可能の王国』 [映画批評]

ミミ・レダー監督による2000年のアメリカ映画。この映画はなかなか評価することが微妙である。主人公であるジョエルオスメント、その先生であるケヴィン・スペイシー、そのアル中の母親であるヘレン・ハント。彼らの演技は素晴らしい。特にケヴィン・スペイシーは、心を揺さぶるような演技力である。そして、シナリオも悪くはない。ただし、最後のエンディングは後味が悪い。原作では、主人公は大統領とまで会う。映画は、そのようなクライマックスもなくエンディングを迎える。このまとめ方は、観るものに対しても、そして原作に対しても誠実ではないと思われる。俳優達が素晴らしい演技をしていることでかえって、監督のセンスの悪さを顕在化させてしまった印象を受ける。


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ヴィデオドローム [映画批評]

過激な映像のビデオを見ることで、その視聴者の神経と脳が支障を来していく、というシナリオの荒唐無稽さに加え、ストーリーは二転、三転していく。主人公は幻影を見るようになるのだが、我々が映像で見ているのはリアルなのか、主人公が見ている幻影なのかが不明であるため、話についていくのが困難だ。さて、それでは面白くないのか、というと全然そんなことはなく、この映画、なかなか目が離せない。そもそも短い映画なので退屈する時間もそれほどないというのもあるかもしれないが、結構、楽しい映画である。ストーリーに筋を持たせようとすると難しいかもしれないが、カルト映画として楽しむには十分のクオリティである。当時、人気絶頂であったブロンディのデボラ・ハリーが、主人公に一線を越えさせるミステリアスな女性を演じているのだが、その演技はなかなか惹かれるものがある。いい配役だ。


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『大病人』 [映画批評]

伊丹十三監督の作品。三国廉太郎、宮本信子、津川雅彦等が出演。三国廉太郎の演技は、鬼気迫るものがあり、主人公の世界観に引き込まれる。テーマはすべての人が必ず直面する「死に方」に関して。より詳しくいえば、死ぬことが分かった人が、いかに死ぬ日まで生きていくかに関してである。ガンの告知、延命治療、モルヒネの使用の有無など、この映画で提起している多くの問題は現在では随分と患者の立場で捉えるようになっているが、この映画の撮影時はそこはまだ大きな社会問題であった。この映画によって、少しは患者にとって好ましい状況になったのかもしれないなどと思ったりもする。伊丹十三の映画はどれも見応えがあるが、この映画は彼が必ず挿入するエロ場面がそれほど刺激的でなく、そういった点でも本筋から横道にそれずに話を追えたので個人的にはよかった。


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