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マカッサルを久しぶりに訪れ、その変わりように驚く [都市デザイン]

マカッサルを訪れる。3年半ぶりである。さて、いつものように田舎のぼろ空港に着くのだろうと思っていたら、斬新な最新型の飛行場に到着して驚いた。いつの間にこんなものを完成させていたのだ。空港から市街地へ行く道も有料道路が整備されていて驚く。ちょっと来なかったくらいの気分でいたら、随分と変容していた。

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(それまでのものに比べると遙かに巨大となった空港)

マカッサルにはロサリ・ビーチと言われる素晴らしい海岸がある。ここから望む夕陽は絶景なのだが、なんとビーチからちょっと離れたところにある半島には巨大な倉庫のような建物や高層ビルが建っていた。マカッサルの宝、アイデンティティを決定づけるような場所を自ら破壊してしまっている。呆れると同時に、とてつもない虚無感を覚える。サンフランシスコがなぜ人々を惹きつけるかというと、プレシディオやゴールデンゲートの周辺の開発をせずに、そのランドスケープを保全しているからである。サンフランシスコのエンジェル島に住宅開発をするような愚を犯さなかったからである。これはサンフランシスコ湾保全開発委員会を設置し、サンフランシスコ湾沿岸の開発をしっかりと規制するような制度をつくれたからである。同じような事例はサウスカロライナ州のチャールストンでもみられる。ウォーターフロントを公共のものとして、私的な開発を禁じるとともに、そのアクセスを景観的にも物理的にも確保した。チャールストンが素晴らしい都市であり、多くの人々を惹きつけるのには意味があるのである(チャールストンの例は拙著『衰退を克服したアメリカ中小都市のまちづくり』に詳しい)。逆に、そういうことができなかった都市は、その都市の格を落とし、二流もしくは三流の烙印を押されることになる。

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(素晴らしいランドスケープに人工的な巨大な建物がつくられた)

ほんの少しではあるが、マカッサルの都市計画に関与してきたものとしては寂しい限りである。

衰退を克服したアメリカ中小都市のまちづくり

衰退を克服したアメリカ中小都市のまちづくり

  • 作者: 服部 圭郎
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



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