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大雪山の旭岳を登る [日本百名山]

 層雲峡温泉に泊まり、朝一番のロープウェイに乗って、旭岳温泉まで縦走を考えていたのだが、朝、結構強い雨が降っている。どうしようか逡巡をしていたのだが、行くぞと5時30分ぐらいに決意をしてロープウェイの駅に向かった。途中、同宿の登山ツアーのガイドさんとすれ違う。この登山ツアーも我々と同じように縦走を計画していた。ガイドさんは縦走を諦め、旭岳温泉にバスで向かうという。ロープウェイ会社の社員も、今日は縦走をしない方がいいと言っていたと述べる。雨も嫌だが、何しろ怖いのは雷だ、と言う。雷雲が明け方、黒岳周辺を通り抜けたらしい。我々もロープウェイ会社の人が勧めないのであるなら、しょうがないから旭岳までタクシーでも行くか、と連れと相談する。
 そうすると、ガイドさんがバスに一緒に乗ってもいいですよ、と言ってくれる。これは渡りに船、というか願ったりである。ということで図々しくも同乗させてもらい、旭岳温泉に向かう。バスが到着したのは8時30分くらい。御礼を言って、旭岳温泉のロープウェイにのって上に着くと8時45分。相変わらず、こちらでも雨は降っている。ただ、予報では12時頃には晴れると言う。ちょっと小雨になるまで待って、9時頃に出発。レインギアをかぶり、長ズボンで旭岳へ向かう。雨は降ってはいるが、それほど風は強くない。レインギアをしていることもあり、ほとんど雨は気にならないが、視界は不良である。周囲がどのようになっているかも分からず、ひたすらガレ場を登っていく。斜面は急ではあるが、膝が悲鳴を上げることはなかった。これは、膝用のサポーターをしっかりとしていることと、膝に負担をあまりかけないような歩き方をしていたからであろう。

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(旭岳温泉のロープウェイはガスの中を登っていった)

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(どうやら無事に頂上まで着くが、展望は得られない)

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(ガスがたまに薄くなると、多少は周りの状況もみてとれる)

 とはいえ、北海道で最も高い旭岳への道のりは長い。ほぼ急な上り坂を2時間ほど歩き、ようやく頂上につく。周囲は相変わらずガスっていたが、このまま来た道を戻ろうか、と考えていた頃にちょこっと晴れ間が見えた。このまま戻っても残念なので、まあ小雨の状態でもいいので、間宮岳、中岳温泉を回って有毒温泉をちらっとでも見てみようと考え、縦走コースを逆走する。しばらくすると、裏旭岳の麓あたりで雪渓に出くわす。これは、歩けないかと覚悟をしたら、上手い具合に雪渓を通らずに道は続いている。ということで、どんどんと北上していたら、徐々にガスが晴れ始め、大雪山の素場らしい展望が開けてくる。この景観の美しさは国内では私の狭い経験では、立山としか比較できない。しかし、立山に比べると遙かに太古の自然が残されており、その迫力は圧倒的である。海外での経験では、アメリカのモンタナ州のグレイシャー国立公園を彷彿さえさせる。日本にこんな素場らしい自然があることを、この年になってようやく知る。

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(行く手に現れる雪渓)

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(雪解け水を集める川の勢いが凄い)

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(旭岳が容姿を現す)

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(徐々に晴れてくる)

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(高原植物が美しい)

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(東大雪の山々を望む)

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(登山の定番、カップヌードル)

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(有毒温泉)

 有毒温泉のお鉢も、とてもスケールが大きく圧倒される。イエローストーン国立公園やデスバレー国立公園といったアメリカの世界遺産の国立公園を彷彿させるような大自然である。大雪山を世界遺産に、という意見があるらしいが、その生態系をしっかりと保全し、自然保護の意志をうまくプレゼンできれば、全然いけるのではないか、と私に思わせるだけのポテンシャルを有している。
 有毒温泉の中岳分岐から、中岳温泉の方に道を下りていく。この中岳温泉は、沢沿いにある子供が遊ぶような3坪ほどの木枠に囲われた砂場のスペースが温泉になっているだけのところだ。足を入れると源泉がいくつかあり、そこからは火傷するほど熱いお湯が出てくる。スコップが二つほど置いてあり、スコップで穴を掘って、そこに入れということかもしれないが、我々はそこまでせずに足湯で済ます。しかし、この足湯で長時間の歩きで疲れた足を大きく癒してくれた。日本の登山は温泉にすぐ入れて疲れが取れるのが嬉しい。

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(中岳温泉)

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(行く時にはまったく見えなかった旭岳の全容が姿を現した)

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(上川盆地方面が展望できる)

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(美しい大雪山の高原の中を歩いて行く)

 その後、遠く旭川方面をみながら、高原植物に被われた美しい高原地帯を歩いて行く。途中、歩きにくいところもあるが、アップダウンが少ないので快適でペースも軽やかである。午前中は雨でその容姿がみえなかった旭岳もしっかりとその勇壮な姿を現す。ロープウェイの頂上駅には16時過ぎにつき、16時15分のロープウェイで下山。旭岳温泉のユースホステルの温泉に入って、旭川はバスで向かう。
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