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アヴィアンカ航空が運行休止になり、おそろしく酷い目にあった。 [地球探訪記]

 リオから東京に戻るのに、サンパウロのグアルーリョス空港へ行かなくてはならない。リオのガリオン空港の14:45発の飛行機を予約していた。12時にホテルを出ると、12時45分に着いた。国内線で2時間前であるなら余裕である。しかし、そこはブラジル。というかリオ。なんと、この国内線が欠航した。ちなみに航空会社はアヴィアンカ航空であった。
 さて、しかし、欠航してもどうにかグアルーリョス空港には着くだろうと思って、手続きの列に並んだ。しかし、この列が全然、進まない。担当者は若い女性一人である。私の後ろにいた女性客が前に進んでいって「どうにかしろ」と文句を言い始めた。当然だろう。というか、後でもつくづく分かったのだが、客が困っていようが別にサラリーマンのアヴィアンカ航空の社員は何も感じないのである。「人の痛みが分からない」というか「共感の欠如」のようなものを強く感じる。この女性客が文句を言ってくれたのでアヴィアンカ航空も動き初めて、国際線の乗り継ぎがある人を呼んだ。私もちょっとここらへんで焦り始める。ということで、交渉すると、代わりのチケットを切ってくれた。しかし、これがリオのサントス・ドゥモン空港からコンゴーニャス空港のものであったのだ。ただ、私はそこで勘違いをする。というのは、流石にそこまで出鱈目のものを提案するとは思わなかったので、ガリオン空港発コンゴーニャス空港着のものであると思ったのだ。コンゴーニャス空港からグアルーリョス空港へはタクシーで行け、と言ってきたので「そんな出鱈目はないだろう。サンパウロの道路渋滞を知らないのか」と文句を言ったのだが、大丈夫だという。これは何なんだ、と思ったが「これが一番だ」という。躊躇している私に、小太りで主張の強い目をした彼女は、「とりあえずタクシーでサントス・ドゥモン空港へ行きなさい」という。ここで、私は「え?コンゴーニャス空港からタクシーじゃなくて、サントス・ドゥモン空港へタクシーで行くのか」と尋ねると、「そうだ」と答えるので、「そうか、サントス・ドゥモン空港からグアルーリョス空港に飛ぶのか、それなら間に合う」と勝手に納得してしまった。
 ということで、航空会社が呼ぶタクシーの列に並ぶ。ここで一人一人が乗っても時間がかかるし、まさに「時は金なり」の状況だったので、前のお客さんと同乗させてもらう。既に14時だったが、私のチケットはサントス・ドゥモン空港のボーディング・タイムが13時55分であった。こんなチケットを切るというのは、おそらく私のボーディングを待ってくれるのだろう、と自分に都合よく解釈したのだが、それはまったくの誤解であったことを後で知る。
 さて、タクシーの中でチケットをみるとなんと、サントス・ドゥモン空港からコンゴーニャス空港と書いてある。これは詐欺だ!というか絶対、間に合わない。タクシーの中でパニックして、急いで知り合いの日系人に携帯で電話をかけて相談する。彼はルフトハンザ(国際線)に電話をかけて相談してみる、と言ってくれた。また、上手くいけばコンゴーニャス空港からグアルーリョス空港まで1時間で行けると言ってもくれた。国際線の出発時刻は18時45分である。
 数分後、彼から電話があり、出発1時間前までなら対応できる、との回答を得たとの連絡を受ける。非常に難しいが、まだ乗るのは不可能ではないようだ。また、同乗したブラジル人に携帯電話のグーグル翻訳で状況を説明すると、それは大変だと同情してもらった。これが私には大変有り難く、サントス・ドゥモン空港に着くと、彼がアヴィアンカ航空の職員に交渉してくれた。そこで、流石に彼らも慌てて、アヴィアンカ航空ではもう間に合わないので、というか、私がもらったチケットの飛行機はもう離陸してしまって乗れなかったのでGOL航空のチケットを確保してもらった。さて、しかし私が乗るべきGOL航空はもう乗れないとカウンターの男が言い張り、30分後の飛行機に乗せられることになった。私が強く文句を言うと、すぐ降りられるようにと一番前の列にしてやったのと、荷物をプライオリティにしてすぐ出てくるようにしたから、と弁明した。私のチケットを切ってもらってから3分も経っていない。おそらく、乗れたと思うのだが、面倒臭かったのであろう。私の慌てぶりをみていたブラジル人が、途方に暮れる私に「リオにようこそ(Welcome to Rio)」と言ったのが随分と説得力をもった。他人の問題を、本質的に解決するようなことはしない。しかし、自分の良心が痛まない程度の優しさは示す。これまでも感じていたブラジルの偽善性が非常に強くみられるのがカリオカ気質のような印象を強く受ける。
 さて、飛行機は時間通りに飛び、コンゴーニャス空港に着いたのは16時40分であった。急いで荷物を取り、サントス・ドゥモン空港のアヴィアンカ航空の職員にはタクシーを呼ぶのに、アヴィアンカ航空のカンターに行けと言われたのだが、今は1分1秒が勝負である。そのまま、タクシー乗り場に駆け込んで、飛び乗る。120レアルとなかなかの値段だが、少しでもチャンスに賭けたいと思ったのである。タクシーに乗ったのは16時50分ぐらいであった。高速道路はあまり混んでいなかったがリベラルタージ辺りから渋滞をし始め、もう都心部ではほとんど動かなくなった。「何が間に合うだ!」とガリオン航空の小太り女性職員を罵倒したい気分になったが、一方でどうして、こう無責任にいい加減な主張ができるのか。そのメンタリティの方が不思議になってくる。サラリーマン気質というか、役人気質というか、私からするとほとんどロボットのようである。まあ、一国の大統領でもそういう気質の人がいるから、これはもう人間の業なのだろうか。
 タクシーの運転手には急いでいることを告げると、相当、無理をして飛ばしてくれた。しかし、都心部を抜けた頃、リミットの17時45分を過ぎ、空港のカウンターに着いたら18時15分。もうカウンターは閉鎖され、どうにもならないとルフトハンザの職員に言われる。「とりあえずアヴィアンカ航空と交渉しなさい」ということで交渉する。ちなみに、ルフトハンザは第三ターミナルで、アヴィアンカは第二ターミナルで、なかなか離れており、私はここを行ったり来たりさせられる。
 アヴィアンカ航空のカウンターでは、状況を説明し、ガリオン航空の職員はあまりにも無責任で、プロ意識ゼロだ、と主張をすると主任のサインをした紙をもってきて「これをルフトハンザ航空に持って行けば、明日の飛行機には乗れるから」と言ってくれる。もし何か問題があったら、連絡をするようにと伝えてくれ、と言われてルフトハンザの事務所に行く。ルフトハンザのカウンターにはもう誰もおらず、事務所を探すのも難儀するがどうにか見つけて話をする。すると、職員は残念だけど翌日、そして次の日の便も満席なので早くても3日後ね、と言う。え!冗談じゃない。というのは私は3日後にはドイツに行かなくてはならないからだが、その飛行機に乗れなくなってしまう。とりあえず、ウェイティング・リストには名前を書いてもらい、アヴィアンカ航空に状況を連絡してくれ、と言うが、この職員は「今回の問題はアヴィアンカ航空の責任で、ルフトハンザには一切ないので私が連絡するような義務は一切ない」と言い放たれる。「ウェイティング・リストの状況を知るには明日の14時30分にまた来なさい」といわれる。
 しょうがないから、私はガキの使いのようにまたアヴィアンカ航空に行き、状況を説明しようとするが、私の話を主任に取り次いでくれた職員が見当たらない。しょうがないので、主任に直接、話そうと交渉する。しばらく待たされて出てきた主任は英語がよく分からないようで、私の説明に困惑をしていた。また、その日は何か、いろいろとトラブルが多くあったようで、文句を言う客がたくさんいたので主任も疲れていたようであった。私が大変な状況であることを察してくれた若いが極めて英語が堪能な男性職員が現れ、「私がどうにか対応しよう」と言ってくれる。彼は私の苦情を聞き入れ、「同じブラジル人として、どうしてそういう適当なことができる人がいるのか、理解に苦しむ」と言った。あくまで相対的ではあるが、サンパウロはリオよりは遙かにしっかりと問題を解決させようと動いているように見える。彼は、チケットを別々に購入したので、ルフトハンザ航空以外のチケットを用意することはできないが、とりあえず今夜のホテルと空港への往復代を負担すると言ってくれ、そのための対応をしてくれた。
 アヴィアンカ航空の彼は、ホテルはよいホテルですから、と言ってくれたが、私的には、ブラジルとアルゼンチンの国境沿いのウルグアイアナの田舎ホテルを彷彿させるぼろホテルであった。ホテルに着いた時には21時をもう回っていた。遅い夕食もついていたので、それを取る。ビーフ・ストロガノフのような料理で決して美味しくはなかったが、疲れていたのか、結構、食べられた。私は学校給食で育っているので、美味しくないものを食べられるのである。
 ホテルに着いて、翌日の国際線で東京に帰られるオプションがあるのかを検索する。アメリカ経由のであれば、15万円前後である。ただ、ESTAを今から申請しても間に合わないかもしれない。ESTAの状況をみたら、なんと3日後に切れるが、まだ有効であった。これは何かの知らせかもしれないと思い、この15万円前後のチケットを予約した。まあ、明日、ルフトハンザに乗れたら15万円をどぶに捨てるようなものだが、乗れなかったことを考えると、あまりにもその損失は大きい。
 逆にこのチケットを確保できた、つまりどちらにしろ明日にはブラジルから離陸できると考えると安心したこともあって、疲れがどっと出てそのまま眠ってしまった。今日、どうなるかはまだ分からないが、今回の経験から私が学んだこと。
1) グアルーリョス空港から帰国便に乗るのであれば、時間を無駄にしてでもトランジットの時間は長く確保すべき。いや、今回も長かったのだが、改めて長くしておくことの重要性を認識する。また、リオから帰るのであれば、ガリオン空港発の国際便に乗ることが重要かもしれない。
2) ブラジルのLCCは前から酷いと思っていたが、それをさらに再確認した。日本のLCCと同じとは思わない方がいい。余裕があれば、接続便として購入した方がいいであろう。以前もクリチバからグアルーリョスへの便が遅れたために乗り損ねたことがあるが、これは同時、購入していたこともあり、その後の対応もしっかりとしていた。学生を引率する時は、安いからといってLCCを使うことは避けた方がいいことを改めて確認する。
3) 相手があるので交渉は難しいが、自分で判断した方がおそらく正しい場合が多いであろう。私もうまくするのであれば、そこで新たにチケットを購入するなどの措置をすれば、15万円ではなくて1万円ぐらいの損失で済んだ。ブラジルの航空会社の職員を信用した私が馬鹿であった。

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