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紅葉の尾瀬に行く [地球探訪記]

 尾瀬を訪れる。至仏山に登ろうと思って、事前に計画を立てたのだが、8月中旬にアイスランドで捻挫した足が回復していない。ということで、至仏山の登山は断念したのだが、一緒に行こうと計画していた友人は登りたい、というので私も一緒に付き合って行くことにしたのである。宿泊したのは鳩待山荘である。鳩待山荘までは一般車両は通行禁止なので、その手前の戸倉で駐車をして、乗り合いバスに乗り換える。20分ぐらいで鳩待山荘のある鳩待峠に着く。鳩待山荘は、お風呂もあり、トイレも洋式の水洗があったりして快適だ。しかし、相部屋ではある。ただ、我々の部屋で泊まったのは我々だけであった。
 さて、夜にはちょっと雨が降ったりしたのだが、朝は晴れていた。山荘からも至仏山の柔らかな山容が見える。紅葉が美しい。至仏山に登りたい、という強い気持ちがむくむくと頭をもたげるが、足を考えるととても無理なので、尾瀬の西の拠点である山の鼻まで往復することにした。行き50分、帰り70分なので往復2時間のコースである。7時前ぐらいに出発をした。燃えるような色をしている林の中を緩やかに降りていく。登山道は整備されており、歩きやすい筈なのだが夜の雨で濡れているために木道は滑りやすい。私も3人ほど思いっきり、腰を打つように滑った人を目撃したし、自分自身も4回ほど腰は打たなかったが滑ってバランスを崩した。普通だったら大丈夫なのだが、捻挫をしているので、捻挫をしている足が滑ると痛む。
 さて、山の鼻に着くまではほとんど森の中で展望は得られなかったのだが、尾瀬沼の入り口、山の鼻に到着すると、雄大な展望が広がる。西南に至仏山、東北の燧ヶ岳という個性的な素晴らしい山容を誇る二つの山に見守られるように尾瀬沼は広がる。東北に歩けば燧ヶ岳、西南に歩けば至仏山がアイスポットとなる。自然のランドスケープ・アーキテクトは、人間の想像力を越えた素晴らしい風景をつくりあげる。ヨセミテやバンフ、イグアスの滝とかでも感じたりすることだが、本当、自然の造形力というのは凄まじいものがあり、人間はその前でただ呆然として心を震わすことぐらいしかできない。
 足はずきずきするが、35年ぶりの尾瀬であるので、自然研究路という1キロメートルの散策路と、ちょっとだけ東北の方に向かって歩いた。尾瀬の景色は本当に素晴らしく、登山はできずとも尾瀬に来てよかったとつくづく思う。
 尾瀬はその環境保全がしっかりとしていることでも日本有数であるが、なんといっても自動車を遮断させているところが素晴らしい。つまり、尾瀬を堪能するには、それなりの努力を訪れる人に課しているのだ。自動車が入れず、つい最近までは携帯電話も入らなかった。携帯電話が入ってしまったのは、ちょっと残念ではあるが、この機械文明に疲れた人のオアシスとしての尾瀬、というのは日本人にとっての聖域のような有り難い役割を有していると思うのである。
 もちろん、尾瀬に来るまでは自動車で来たりするのだが、その中核部分は、自動車は物理的に入れない。道路整備大国である日本において、このような場所があることは本当、有り難いし、それによって日本人は救われていると思う。
 尾瀬は毎年30万人が訪れるそうである。その環境負荷は大きなものがあるだろう。アメリカの国立公園のように入園者から一律1000円ぐらいを取るといいのではないだろうか。30万人訪れるので、年間3億円の予算になる。これで尾瀬の環境保全をしたり、他の国立公園の環境整備、例えば登山道の整備などにお金を使ったりするといいと思うのである。利益者負担という考えからしても、お金を徴収するのは理に適っていると考える。

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(鳩待山荘から望んだ至仏山)

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(山の鼻から至仏山の方面を望む)

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(山の鼻から燧ヶ岳を望む)

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(至仏山の方面を山の鼻から望む)

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(至仏山の堂々とした山容)

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(10時頃には多くの人が鳩待峠から尾瀬へと向かっていた)
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