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矢作弘先生の講義を聞いて刺激を受ける [地域興し]

 矢作弘先生の講義を中国の四川大学で聴く。ジャーナリストと学者との違いについての話をした。ジャーナリストは帰納的なアプローチをして、学者は演繹的なアプローチをすると述べていた。つまり、ジャーナリストは現実に何が起きているかから、状況を分析しようとするのに対して、学者は理論から現実を分析しようとする。
 この話は、私の個人的な体験からも説得力のあるものとなった。以前、奉職していた大学の経済学科の先生が、「多変量解析モデルが現実を説明できないのは、現実が間違っているからだ」と真顔で言ったことに仰天したことがあるからだ。なんで現実を説明しようとしているモデルが正しくて、現実が間違っているなどと言えるのだろう。現実は事実であろう。私はこのとき、経済学の研究者は、飛びきり優れている人は別であろうが、そこらへんの私立大学で教えているレベルの人だと、半分ぐらいは信用できないな、と思ったものである。経済学科は二流私立大学以下だと授業料の無駄であるなとも思ったりもした。
 それはともかく、この帰納的なアプローチは個人的にも共鳴する点が多い。また、彼はデンバーのショッピングセンターの記事を書かなくてはいけなかったのだが、取材拒否にあって困った時、ひたすらフィールドサーチをすることで記事を〆切に間に合わせた話もしてくれた。このアプローチが、トリノやデトロイト、ヘラクレスといった街のビビッドな都市分析へと繋がったのだなと納得する。フィールドを理解するうえでの重要な方法論を教えてもらった気がする。

タグ:矢作弘
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