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岩木山(日本百名山31座登頂) [日本百名山]

弘前に家族旅行で来ていたので、ついでに岩木山登山にチャレンジした。岩木山は津軽岩木スカイラインという有料道路が走っており、これを使えば8合目まで行くことができ、さらにそこからリフトを使えば、9合目まで行くことができる。つまり、苦労もせずに1500メートルも確保できてしまうのだ。ということで、素人の妻と次女も登れるのではないか、と一緒に行ったのであった。津軽岩木スカイラインは、普通車の通行料が1800円と思いの外、高かった。そして、リフトは往復だが900円かかる。つまり、1500メートル登るのに一人1500円ほどかかるということだ。これは、1メートル1円ということになる。ということで、まったく筋肉を使わずに標高1500メートルほど得て9合目に着いたのだが、なんとリフトの終着駅から岩木山の山頂までは、急な岩場であった。リフトからはほぼ垂直のようにさえ見える。それを見て、妻は登ることを拒んだので、リフトの終着駅で待ってもらうことにして、次女と二人で登り始めた。標高差はわずか125メートルなのだが、大きな石がごろごろしている急坂は、両手を使って岩登りのように登っていかなくてはならない。なかなか技術的には大変だ。私は、甘く見てスニーカーを履いてきたのだが、登山靴でくればよかったとちょっと後悔する。とはいえ、25分で頂上に着いた。
 頂上からの展望は素晴らしいの一言に尽きる。幸い、天気には恵まれて、日本海はもちろん、北海道の松前崎、白神山地の向こうの鳥海山、八甲田山、奥羽山脈の峰々と素晴らしき360度の展望を得ることができた。
 下りは上りと同じか、それ以上に難しかった。ほとんど尻餅をついたような形で下りていったために、上りと同じぐらいの時間がかかった。ということで、往復で50分ほどかかった。ただし、難しいとはいえ、初心者の次女も問題なく登って降りてこられたので、注意をすれば初心者でも登れるルートであることは間違いない。その傾斜が急であること、さらに大きな岩を乗り越えなくてはいけないなど楽な登山とはいえないが、それでも、自動車とリフトを使ったこともあり、これまで登った百名山では最も楽に山頂に着くことができた。

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(リフトの終着駅の9合目から岩木山を望む)

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(日本海と津軽半島、そしてその先にある北海道を望む)

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(山頂での記念写真)

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(山頂から陸奥湾を望む)
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『不良少女モニカ』 [映画批評]

イングマール・ベルイマンの1953年の作品。邦題は『不良少女モニカ』ではあるが、原題は『モニカとの夏』。モニカは不良少女という感じではなく、ただ、自由奔放なだけである。19歳の少年ハリーは、18歳の破天荒で自己中心的だが、魅力的なモニカとともに、ストックホルムから仕事を捨てて、父親の船で孤島で夏を過ごす。モニカは妊娠をする。きのこばかりの食事に辟易としたモニカは癇癪を起こし、ハリーは再び、ストックホルムに戻る。モニカと結婚し、家庭をもったハリーは、高給の技術者の仕事に就けるように学校に通い勉学に励むのだが、モニカは勉強ばかりしているハリーに対して不満が溜まる。
 若者の燃えるような恋愛が、結婚して日常化すると常温に置かれた肉のように腐臭を放って傷んでいく様を、ベルイマンは見事に描いており、観るものの心を抉るようだ。若い男性に観てもらいたい気持ちになったりするが、これを観たら結婚どころか恋愛もできなくなるような気もする。映像から放たれる、何とも言えない暗さ、陰鬱さはこの映画をずっしりと重いものにしているが、その重さが観る者にものしかかって息苦しくなる。
 この重さこそ、ベルイマンの真骨頂であり、彼が巨匠である由縁であろう。恋愛の持つ、明るさと暗さ、軽さと重さという二面性を見事に描いている。


不良少女モニカ [DVD]

不良少女モニカ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • メディア: DVD



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『小さな革命・東ドイツ市民の体験』 [書評]

ドイツ在住のフリージャーナリストによる本。30人程度の知人への取材から、歴史を再構築しようとする試み。東西ドイツ再統一前後において、東ドイツ市民がどのようにそれを受け止めたのか。また、統一後、西ドイツに「併合」された形で変革が進んできた過程をどのように受け入れたのかが、ある程度、みえる本ではある。ただ、取材をもとに歴史を再構築しようとしている試みは、読み応えはあるが、どうしても著者による主観に基づく見方という印象は拭えない。いや、それが悪いと言っている訳ではなく、私も読みながら、いろいろと新たな視座を獲得できたので悪くはないのだが、歴史書的な重みはない。そういうことを踏まえて読めば、東ドイツというこれまで日陰者であった人達の考えなどが分かって興味深い。


小さな革命・東ドイツ市民の体験―統一のプロセスと戦後の二つの和解

小さな革命・東ドイツ市民の体験―統一のプロセスと戦後の二つの和解

  • 作者: ふくもと まさお
  • 出版社/メーカー: 言叢社
  • 発売日: 2015/08/03
  • メディア: 単行本



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『ローマでアモーレ』 [映画批評]

ウディ・アレンのヨーロッパの主要都市を舞台にした映画シリーズのローマ遍。4つのまったく交差しないエピソードがローマを舞台に展開していく。ちょっと、ほろ苦いストーリーと、恋愛どたばた劇、筒井康隆のような不条理コメディ、そして抱腹絶倒のエピソードだ。特にウディ・アレンがいい加減な舞台プロデューサーで出演するエピソードは、相当面白く、『スリーパー』とかを彷彿させる。アレンの喜劇作家としての才能が炸裂したかのようなおかしさである。あと、個人的にはペネロペ・クルスが演じる娼婦役ははまり役でいい。2000年の『ウーマン・オン・トップ』の清純なイメージはもう完全に過去のものという印象だが、これはこれで悪くない。久しぶりに映画を見終わった後、力が抜けて、いいストレス解消になった。傑作かどうかを語るような作品ではないが、十二分に楽しめる作品。こういうウディ・アレンは個人的に好きだなあ。


ローマでアモーレ [DVD]

ローマでアモーレ [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: DVD



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イエテボリの空港から都心へはシャトルバスの利用が便利ではないだろうか [地球探訪記]

海外の都市に行っていつも悩ましいのが、空港から都心へのアクセスである。手っ取り早いのはレンタカーだが、大学関係の出張だとレンタカーを借りるのが面倒臭い。アメリカの都市でも出来れば公共交通で都内に入りたい。さて、しかし、公共交通も軌道系だとどこに行くのかがすぐ分かるが、バスだとなかなか厳しい。これは、空港とのシャトルバスでもそうだ。ホテルがバスの停留所のそばであればいいが、そうでなければもう重い荷物を抱えて、見ず知らずの都市で呆然とすることになる。昔、サラリーマンの頃はタクシーを使っていたが、大学の教員になってからは本当、滅多にタクシーは使わなくなった。
 さて、そこでイエテボリである。イエテボリは2009年にも来たことがあるので二回目になるのだが、その時はコペンハーゲンから鉄道で来たので空港を使うのは初めてである。なんとなく、北欧の都市であるので空港とは鉄軌道で結ばれているだろうと思っていたら、当てが外れた。とはいえ、タクシーは抵抗がある。ということで、シャトルバスというか空港バスに乗った。中央駅が終点であるということで、中央駅からホテルには歩いて行けることは事前に調べておいたからだ。
 さて、このシャトルバスだが、ほぼ15分置きに出発しており、車内は決して綺麗という訳でもないが、無料のネットに繋がったりするのは嬉しい。値段は105クローネで、これは日本円からすれば安くはないかもしれないが、こちらの物価を勘案すると安いと思われる。所要時間は40分弱。パンフレットだと30分弱と書いてあったりしているので要注意だ。都心行きは駅前で降ろしてくれたが、乗車する時は中央駅に隣接している長距離バスターミナルから出発する。このバスターミナルの入り口にあたるとこに切符売り場もある。イエテボリに行かれる人はこの情報を参考にしてもらえればと思い、ちょっと記事としてアップさせてもらう。

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トランプ大統領の攻撃に対するロンドン市長サディ・カーンの対応が素晴らしい [トランプのアメリカ]

トランプの人格攻撃力は凄い才能だ、と前日のブログで取り上げたが、それではトランプに攻撃された場合、どのように対処すればいいのか。数日前に攻撃された、ロンドン市長のサディト・カーンのCNNへの取材での受け答えが非常によかったので紹介したい。
https://www.youtube.com/watch?v=nim3gw0vkbQ
 ここでサディ・カーンは「多様性が力である」と言っている。この取材で分かることは、サディ・カーンがトランプの矛盾を突くうえでの歴史的史実を論拠にしていることである。歴史的史実、そして統計的事実。トランプは明々白々な事実でも嘘だというが、そういう嘘はすぐばれる。このような嘘を一つ一つ突き崩していく正攻法が、やはり一番であろう。トランプは認めはしないが、周りも同じように認めないで嘘を突き通していくというのは徐々に苦しくなっていく。こういう方法論で攻めていくしかないのかな、と思ったりする。
それにしても、サディ・カーンはめちゃくちゃ賢いな。流石、パキスタン系でもロンドン市長に選ばれるだけある。また、感心したのはCNNの記者が、ロンドンの超右翼グループとトランプの選挙対策のブレーンであったスティーブ・バノンが会っているという情報を押させていたことである。こういう細かい情報や事実を積み上げてこそ、人に伝えるべき情報が構築される。
 トランプ支持者の多くは、米国の州の数も独立戦争の相手国も分からないほど無知であるため、トランプの出鱈目レトリックに騙されている。無知こそが敵であるとも思う。しっかりと勉強していないと、本当、恐ろしいことになるかもしれない。それにしても、まさか日本経済新聞の記者までが事実関係をしっかりと捉えずにトランプの意見を鵜呑みにしてしまったことは驚きである。選挙で当選したいために、トランプの嘘に便乗した共和党員と同じようなものだと言いたいが、これらの党員はトランプの言っていることが嘘であると自覚している確信犯であるのだが、石川記者はどうなのであろうか。知らなくて書いてしまったのか、知っていたがドイツを悪者に仕立て上げたくて便乗したのか。どちらにしろ、ジャーナリストとしては問題があるのではないだろうか。

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トランプ大統領に対しての日本人の理解があまりにも低いのではないだろうか [トランプのアメリカ]

一昨日、日本経済新聞の石川潤氏の「トランプにもドイツ批判にも理がある」という記事を読み、その理解の浅さに驚いたことをこのブログで書かせてもらった。これを書きつつ、もしかして、日本人はトランプ大統領をちょっと変ぐらいな人と捉えているような気がしてきたので、彼の詐欺師(con man)ぶりを簡単に整理してみたい。とはいえ、あまり時間がないので、ちょっと雑な文章になってしまうことをお断りさせていただく。
トランプの発言の事実誤認はあまりにも酷いので、世の中には彼の発言に対して事実確認するウェブサイト「fact check org.」がある(https://www.factcheck.org/person/donald-trump/)。そして、そのような事実確認はCNNを始めとして多くの報道番組やニューヨーク・タイムスなどの新聞が整理している(https://www.factcheck.org/person/donald-trump/)。
これらの情報を多角的に整理していけば、いかにトランプが出鱈目を述べているかが理解できる。かのドイツの件でもNATOのドイツ負担は1%とか1.1%とかの数字を述べているが実際は1.25%である。小さいことを相手に思わせたい時は過小に述べ、逆に彼が大統領になっていからGDPが2倍から3倍増えた、のように大きく思わせたい時は過大に述べるというのは彼の癖である。彼が「病的な嘘つき」(pathological liar)であることは、もうアメリカのちょっと状況を理解できる人は議論をするような必要もない常識である。
彼の凄いところは、明々白々な事実を突きつけられても、それをFAKE NEWS(出鱈目ニュース)と言い除けてしまう論理性の無さというか論理を超越した自分に都合のよい世界(トランプ・ワールド)をつくれる能力と、圧倒的な人格攻撃力である。この後者に関しては、最近、本当凄い才能なのではないか、と思ったりしているが、これが彼が共和党大統領候補の選挙に勝ち残った最大の理由なのではないかと思っている。人の悪口を言わせたら、あのタケシよりも秀でているかもしれない。というのは、タケシの方が悪口を言う相手を慮るところがあると思うからだ。
 トランプのような人間には基本、近寄らないことが一番であるが、恐ろしいことにアメリカの大統領であるから、ほとんどの人間が彼の出鱈目さの影響を被ることになる。そのためには、まずトランプの出鱈目さをしっかりと理解し、論理武装をして、論理的にしっかりと事実確認をして、事実に基づいてコミュニケーションできる能力を我々側が培うことが必要である。トランプは「人種差別」や「同性愛者差別」といった人が持っている「負」の感情面に訴えかけ、論理を崩壊させるのが得意だ。これに乗っかってはいけない。私が、日本経済新聞の石川記者を批判しているのは、彼は暗に「原発から脱却したのでドイツは、ロシアから天然ガスを輸入せざるを得なくて困っている」というストーリーをつくりたかったのではないだろうか。そのような邪な考えを持っていたので、トランプの口車に乗ってしまったのではないかと推察している。
 とにかく、トランプのような出鱈目人間がアメリカ合衆国の大統領になるような時代は、事実確認をしっかりとして、その事実に基づいて論理をつくっていくことが何より重要であるし、そういうことができない組織は崩壊していく。トランプを嘗めたらアメリカ人のように酷い目に遭遇する。トランプがなぜ、プーチン大統領だけでなく、金正恩などに親近感を覚えているのか。しっかりと状況を見据えることが重要だ。

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ブレクジットのイングランドはワールドカップでも応援されない。そして、トランプも。 [グローバルな問題]

ストックホルムの地下鉄に乗っていた時、ワールドカップの話で若者が話していた。一人はスウェーデン人ではない若者で、イングランドとクロアチアのどちらを応援するか、で盛り上がっていたのだが、スウェーデン人の方が「イングランドには負けて欲しい」とぽつり。スウェーデン人じゃない方が「どうして?」と聞くと、「ブレクジットしたから・・」。

そうか、そういう風にヨーロッパではイギリスでは思われているのか、と妙に納得。しかし、スウェーデンもユーロは使わずにクローネで頑張っているので本当、物価が高くて嫌になっちゃう。まあ、そのようなことは棚に上げても、やはりヨーロッパという大枠の概念をつくろうとしている時に、そこから抜け出したイギリスの非協調性というのは気になるのだろう。

と、これを書いている中、トランプがNATOの大批判。NATOという大枠をつくることをリードしてきたアメリカがそれを壊そうとするというのは、もう何が何だか分からない。TPPもアメリカがつくろうとしたのに脱退したからな。トランプは取引の名人、というのが売りらしいが、不動産屋らしく、極めて短期的な取引での利益しか考えていない。長期的な取引の名人というのは、信頼を獲得するということがまったく分かっていないというか、そのようなメリットを無視している。

ブレクジットとか、TPP脱退(個人的にはTPPは反対)、NATO大批判とか、大きなフレームワークを壊すというのは、巨大な砂のお城を壊すような快感のようなものを覚えるのだろうが、壊した後には何も残らない。というか、砂遊びに誘われなくなるだけだよな、などということをちょっと考えた。
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日本経済新聞(7月13日)の石川潤氏の記事は、お門違いではないだろうか。 [トランプのアメリカ]

日本経済新聞(7月13日)で「トランプ氏にも一理あり 独の急所「天然ガス」攻撃 」という記事の見出しがあって、ちょっと驚いた(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32951980T10C18A7FF8000/?n_cid=NMAIL007)。というのも、この発言に関してMSNBCといった左寄りのアメリカのメディアもCNNといった中間寄りのメディアもこぞって「お門違い」といった報道をしており(トランプ政権の御用報道局のFox Newsはチェックしていないが、チェックしてもどうせトランプ政権の都合のよい情報しか流していないので無駄なのでしていない)、かのアメリカでも「何、勘違いしているの」ともう大批判の嵐なのに(https://www.youtube.com/watch?v=_Dms7zi8eVE)、驚いたことに日本の新聞記事がトランプ氏にも一理あると書いているからだ。もちろん、アメリカのメディアよりも日本の記者の方が鋭く状況を分析している可能性もあるだろうから、ちょっと読んでみた。そしたら、まったくお門違いの記事であったのでさらに驚いた。
 この記事ではこう書いている。
「ドイツはロシアのクリミア半島占領などに反対し、米欧による制裁を主導してきた。そのドイツがロシアの利益になるパイプライン計画を進めていることは、ご都合主義のようにもみえる。」
 これに関しては、アメリカのマスコミはパイプライン計画はクリミア半島占領の前から進めたことであるので、前後関係が逆だと報道している。つまり、クリミア半島占領した後にパイプライン計画を進めているのであるなら問題はあるが、それ以前の話だし、まさかクリミア半島を当時、ロシアが占領するとはドイツは想定外だったのでしょうがない、という主張をドイツではなく、アメリカのマスコミや識者は述べている。ちなみに先ほど紹介したCNNの記事では、ドイツがロシアから天然ガスを輸入している割合は35%に対してEU全体では37%であると紹介している。何もドイツだけを取り立てて責めるようなことではなく、ドイツ以外の国も、というかドイツはロシアの天然ガス依存は平均より低いぐらいであると指摘している(https://www.youtube.com/watch?v=_Dms7zi8eVE)。そして、ドイツを始めとしたEUがなぜロシアから買っているのか、というとクリミア半島占領してEUが天然ガスを買わないと言ったら、その価格をダンピングして圧倒的に安くしたので、経済的理由から購入しているだけとのことだ。
 次のような表現もある。
「もっとも、米国が制裁という手段を握っているだけに、ドイツとしては深入りしにくい。メルケル首相はトランプ氏への反論として、ソ連管理下の東ドイツで育った自分自身の経験をあげて「捕虜」ではないと訴えたが、正面からの対決は避けた感がある。」
 これは、どちらかというとNATOを弱体化させるようなトランプの動きに対して、NATOを代表してドイツは敢えて対立を回避しているというように、アメリカの報道からは伺える。残念ながら、忙しくてドイツの報道は分析できていないが(ドイツ語の理解が英語よりずっと遅いという問題もある)、ドイツは今や対トランプに対しては、ドイツ国の利益より欧州の結束をフランスとともに意識しているのは、記者ではなくても明らかなのではないだろうか。
 そして、次のような結語で記事をまとめている。
「巨額の経常黒字を確保しながら、防衛費の負担は少なく抑え、ロシアからこっそりとガスを購入する――。トランプ氏が暴いてみせたドイツの自国中心主義は決して的外れとはいえない。ドイツとしては表立って論争しても、やぶ蛇になりかねない難しさがある。」
 前述したように、ドイツの自国中心主義といった考えはまったく的外れであろう。防衛費の負担といっても、そもそもNATOという組織、国際ネットワークをつくったのはアメリカである。そのアメリカがNATOは無駄だ、時代遅れだ(Obsolete)といきなり言い始めたら青天の霹靂で、慌てるのは当然だろう。日本だって、日米安全保障条約は「時代遅れ」だし、日本は応分の負担をしろ!と言われたら戸惑うであろう。それをドイツ人の記者が「トランプ氏が暴いてみせた日本の自国中心主義は決して的外れとはいえない」などと書いたら、我々はどう思うだろうか。
 トランプと表立って論争するのは、アメリカの議員でももはやしないことだ。これは、嘘八百のトランプは議論が成り立たないからだ。こんなことは、トランプの言動、その報道をみていれば明らかだ。先日もイギリスにおいて「僕が大統領になってからアメリカのGDPは2倍、3倍に増えた」、「僕はリンカーンより支持率の高い共和党の大統領だ」と平気で言い放った人間ですよ。日経新聞の記者であったら、次のようなアメリカのニュース番組にも目を通しておくべきであろう。
https://www.youtube.com/watch?v=3aFgcae43qE
https://edition.cnn.com/videos/politics/2018/07/13/trump-nato-press-conference-claims-fact-check-orig.cnn
https://www.youtube.com/watch?v=R0WCg42MWtw
 イギリスがプロテストで、赤ちゃんトランプの巨大風船を上げることを計画したが、これは「表だって論争しても」まったく無駄なので、彼の唯一の弱点である自尊心を攻撃して抗議をしているのだ。
(https://www.cnbc.com/2018/07/13/trump-baby-balloon-takes-flight.html)
 トランプという大統領がこれまでの大統領とまったく違う詐欺師(con man)ということが、ここまで明々白々になっているのに、それに乗っかってドイツを攻撃するのは、Fox Newsやトランプ支持の共和党員などの悪魔に魂を売った輩のようだ。しかし、Fox Newsやトランプ支持の共和党員は魂を売るだけのインセンティブがあるが、この日経新聞の記者は、事実をしっかりと理解できないちょっと頭が抜けた人なのではないだろうか。
 日本経済新聞なのに、まるで産経新聞のようなレベルの低さだ。あまりの低さに記者の名前をチェックしたら、石川潤という記者らしい。何だ、この男はと思ってググったら、「日銀担当 石川潤記者への信頼が揺らぐ日経「真相深層」」とかいうウェブサイトが見つかった(http://kagehidehiko.blogspot.com/2016/09/blog-post_29.html)。
 まあ、これまでもいろいろと問題がある記事を書いているようだ。日本社会はあちらこちらで瓦解が生じているが、日本経済新聞という超一流の新聞も質の劣化が進んでいるようだ。少なくとも国際問題に関しての記事を書くのであれば、その国のジャーナリストが大統領をどのように報道しているかぐらい勉強すべきであるし、トランプの言葉をそのまま直接的に2018年7月において受け入れているようであれば、ジャーナリスト失格である。これは、ちょっと大変な事態である。
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スウェーデンの物価は高いが鉄道運賃は安い [サステイナブルな問題]

スウェーデンのイエテボリに来ている。学会発表のためだ。学会は火曜日から土曜日までなのだが、私の発表は金曜日であることが分かった。火曜日の夕方に着き、初日のレセプションには間に合わなかったが、水曜日の朝一番で参加登録を済ました後、ちょっと時間ができたので、せっかくなのでストックホルムまで行くことにした。イエテボリとストックホルムはちょうど日本でいうと東京と大阪といった距離で、スウェーデンの新幹線を使えば3時間30分ぐらいで着くことができる。ストックホルムからイエテボリの最終列車がなんと18時13分とかで恐ろしく早いが、それでも5時間ぐらいはストックホルムに滞在できる。ストックホルムには以前いた大学の卒業生もいるので、彼女と彼女の一歳の子供に会うということも魅力であった。

さて、それはともかくとして、この新幹線代が往復で1100クローネぐらいであることに驚いた。これは日本円では14000円ぐらいということで、日本よりかはずっと安い。ほぼ半額ぐらいである。全体的に日本の2倍近くの物価であることを考えると、この安さはなかなかのものかと思われる。これはスウェーデンより物価が安いドイツなどよりも安い。もちろん、その料金で黒字経営が出来る訳がないので、相当の補助金が投入されていると思われるのだが、公共交通を利用することで環境問題を含めて社会的な負担を軽減させているという認識がスウェーデンにはしっかりとあるのではないかと思われる。

日本は東京などは超満員電車に人を乗せることで民間企業が利益を出していて、人々もそれに甘んじているのでいいかもしれないが、地方都市に関しては、もっと公共交通の利便性を高めることで、都市の社会的負荷を軽減させ、より豊かな生活ができるようにすべきであると、ここスウェーデンの新幹線代の安さを知るにつけ改めて思う。自動車でしか移動できないような都市はまったく豊かではなく、都市の豊かさは公共交通を含むコレクティブなものが生み出す豊かさであることをもっと自覚した方がいいと、スウェーデンの新幹線に乗りながら思った。

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スウェーデンはキャッシュが使えない!? [グローバルな問題]

スウェーデンに来ている。北欧は物価が高いので、どれくらい現金が必要かが分からない。ということで、とりあえず日本円で1万円ほどクローネに換金をして(1000クローネ)、空港内のセブンイレブンで水を買おうとした。280クローネだ。これは、ちょっと物価は高いな。もう少し、キャッシュは必要かもなと思いつつ水を買おうとしたら、キャッシュは受け付けないとのこと。キャッシュを持っていても使えないのじゃ意味ないな、と考え、そのままホテルにバスで向かう。バスのチケットもクレジットカード払いであった。翌日、中央駅で珈琲を買おうとしたら、ここでもクレジットカードのみ支払いOKとのことである。ううむ、これはクレジットカードを作れない子供やティーネイジャーはどうするのだろうか。大きな疑問を持ちつつ、45クローネ(500円)相当の珈琲をクレジット・カードで購入した。

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成田空港発のフライトにぎりぎり乗ることに成功する [地球探訪記]

成田空港9時50分発のフライトに乗ることになった。フィンランド航空である。3月に自動車を購入したので、それで行こうと考えた。これは、自動車で行くのが時間的にも速いし、また重い荷物を持っていくには好都合であるからだ。さて、しかし、免許証が入っている名刺入れが見つからない。家捜しをしたのだが、全然出てこない。無免許運転をするのは流石に抵抗があったので、タクシーで品川まで行き、そこから成田エクスプレスで行こうと判断して、家を出る。しかし、家のそばを走るバス通りは、通常はタクシーがすぐ拾えるのだが、どうも拾えそうにない。これは、不味い事態だ、ということで都立大学の駅まで歩いて行く。まだ7時なので幸いそれほど混んでない。さて、東横線に取りあえず乗ってから、路線検索をした。すると、都立大学→中目黒→恵比寿→品川→成田空港(成田エクスプレス)を推奨してくる。ただ、これだと8時58分着になる。流石に一時間を切ってのチェックインは不味い。そこで、一つ前のをみると、都立大学→中目黒→上野→成田空港(新京成)が出てくる。これだと8時45分に着くので、ちょっとは早い。ぎりぎり一時間前に着くことができる。ただし、中目黒を7時11分発の日比谷線に乗らなくてはならない。これは万事休すか。しかし、この路線検索だと上野駅の乗り換え時間に13分ほど取っている。私が乗ることになる日比谷線は7時16分発なので5分ほど遅い。とはいえ、急いで乗り換えれば8分でどうにかなるだろうと思った。

さて、ただ日比谷線の上野駅から京成上野駅まではちょっと距離がある。失敗は出来ないということでネットで地図をみる。若干の不安がある。切符を購入する手間などを考えると8分というのは短いのではないか。できれば日暮里駅で乗り換えた方がスムーズなのではないか。しかし、日比谷線の上野駅からJRの上野駅に乗り換えて、さらに日比谷駅で乗り換えるとなると、これはもう間に合わないであろう。日比谷線は人形町とか八丁堀とかに寄るなど、上野駅に行くのに相当、遠回りをする。できれば日暮里駅、上野駅どちらに行くにしても日比谷線ではないルートを取った方がいいであろう。銀座線も日比谷線ほどではないが遠回りであるのと、何しろ駅数が多い。霞ヶ関駅か日比谷駅で降りてすぐタクシーが拾えればいいが、拾えなかった場合はもう観念しないといけない。

そこで路線検索には出てこないルートであったが、日比谷駅から有楽町駅まで歩くというルートを考える。これは日比谷(有楽町)から上野駅までの駅数が山手線の方がずっと少ないからである。乗り換えのロス、電車の待ち時間という要素はあるが、それでもここはギャンブルすべきでないかと考えた。なるべく前の車輌に移動して、トランクを持ったまま、日比谷駅から有楽町駅まで走った。これは55歳という年齢には相当キツかったが、どうにか7時39分の山手線に乗ることができた。有楽町から日暮里までは14分なので、これだと7時53分に着く。日暮里駅発は8時5分なので間に合うだろうとちょっとホッとする。日暮里駅でチケットを買うのに時間はかかるのが心配であったが、この日は比較的スムーズに購入することができた。念のために、成田空港のチェックインカウンターに電話をしようとしたのだが、成田空港の代表に電話をしても、そのような電話番号は教えないとのこと。フィンランド航空の東京事務所に連絡したらが、営業時間外という録音テープを聞かされるだけであった。

成田空港ではほぼぎりぎりであったが、ちょうど一時間前にチェックインができ、無事、荷物を預けることもできた。ということで、路線検索で間に合わなくても、いろいろと工夫をすれば、それよりも早い時間で目的地に到達することを今日は身をもって証明したような気分である。ということで、ブログに記させてもらう。





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ジェームス・ボンド『死ぬのは奴らだ』は駄作だ [映画批評]

ジェームス・ボンドの『死ぬのは奴らだ』を機内で観る。1973年の作品である。この映画はポール・マッカートニーの映画と同名の曲『死ぬのは奴らだ』で有名であり、私もこの曲はよく聴くが、どんな映画か知らなかったので、ちょっと観ておきたいと思ったからである。加えて、私は結構、ジェームス・ボンドの映画が嫌いではない。さて、しかし、この作品は酷かった。ワニとかサメとかを登場させているのだが、まったく手に汗を握るようなスリリングな描写がないのだ。一人ぐらい腕とか足を食べられた方が、スパイ映画ということで、ちょっとハラハラさせられたかもしれない。ワニとか、ただの因幡の白ウサギのように、いとも簡単に危機から脱出したからな。せっかくカリブを舞台にしているのに、その美しいランドスケープの描写にも失敗している。ヴードゥー教の気味悪さを強調しようとし過ぎているが、それに対する理解が不足しているので、全然奥行きにもかけている。そして、肝心のボンド・ガールがそれほど魅力的でもないのだ。本当、なんかドリフのどたばたスパイ劇を観させられたような気分である。これじゃあ、ちょっとポール・マッカートニーの素晴らしい曲がもったいない。

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趣味が「音楽鑑賞」ということはあるのだろうか [その他]

新しいゼミ生を採用した。14名を採用したのだが、初顔合わせのミーティングを行った。そこで自己紹介をしてもらったのだが、そこで趣味を聞いたら、女子学生の多くが「音楽鑑賞」と回答したのである。そこで、ちょっと違和感を抱いたのだが、果たして「音楽鑑賞」というのは趣味なのだろうか。例えば、私も自動車を運転する時は、まず「音楽鑑賞」しているし、CDはおそらく500枚は持っている。それでも「音楽鑑賞」というのが、趣味とは思わない。No Music No Lifeというコピーがあるが、音楽鑑賞というのは人生のビタミンのようなものではないのか。これは、趣味は暇つぶしということなのだろうか。気になって辞書を調べてみたら「専門としてではなく、楽しむこと」と書いている。同じようなことは「映画鑑賞」とも言える。というのは、映画を観るというのは、結構、普通のことである。それほど特別なことではない。他には何もしていないのだろうか。

ちなみに、私は同じ質問を聞かれると、バンド活動を挙げるであろう。その次は、百名山を目指しているのでハイキングになるだろうし、スキーも好きなので趣味の範疇に入るであろう。素人の横好きかもしれないが、写真撮影もするし、料理もする。あと、最近は鉄道模型に手を出している。カメラとか鉄道模型は、どちらかというと無駄金遣いの類いに含まれるのかもしれないが、それでも音楽鑑賞よりは、ずっと趣味に近いような気がする。逆に言えば、音楽鑑賞というのは、趣味がないと言っているのであろうか。いろいろと気になったのでここに記させてもらった。もちろん、オーディオ機器に拘りを持って、クラシック音楽とかジャズ音楽とかを聴いたりするような「音楽鑑賞」を趣味にしている人もなかにはいるかもしれないが、どうなんだろう。

などと考えていながら、20代後半のイラストレーターの女性と飲みに行ったのだが、彼女はベック(BECK)の大ファンで来日すると、京都から東京までコンサートに行くらしい。このレベルになると、これは「音楽鑑賞」でも趣味の領域に入るかもしれない。私もそういう意味では椎名林檎の音楽鑑賞に関しては、趣味の域に近い。これは、おそらく音楽鑑賞をただ受動的にするのではなく、批判的に評価するだけの知識と情熱をもっているということではないのだろうか。そのレベルに達して、はじめて「音楽鑑賞」が趣味になると思ったりする。すなわち、その対象をより知りたいと思う「情熱」があって、またなおかつ周囲もそれなりに認めてくれるだけの「知識」や「技術」があって初めて趣味になるのではないか、と思ったりした。

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