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Free the Tone のarc35mとストライモンのMIDIエフェクターの繋ぎ方 [ロック音楽]

さて、今回はこれまでのブログの内容と違って、相当、マニアックなものとする。多くの読者には関心がない内容かと思われるが、この点に関しては、ネット上にも情報がなく、私もその解決法に随分と苦労したので、日本中に似たような悩みを持っている人がいるかもしれないと考え、ここに私が理解した点を公開させてもらう。

問題の発端は、Free the Tone という会社のarc35mというスイッチャーを購入したことからはじまった。
http://www.freethetone.com/products/detail4/

いや、問題といってもこのスイッチャー、現時点では滅茶苦茶の優れものと私は捉えていて、その機能の秀逸さからいって、もう是非とも一台、保有しておきたいような代物であると考えている。ただ、購入した直後は、MIDIエフェクターの繋ぎ方が分からず、相当、ストレスを抱えた。というのも、今は分かるようになったが、購入当初は、何しろarc35mのマニュアルがちんぷんかんぷんなのだ。書いている本人は分かっているので書いているのだろうが、到底、分かっていない人を理解させるような書き方ではない。ちなみに、私はこれでも東京大学の工学部を出ているので、東大では落ちこぼれであっても、平均ぐらいはこのようなマニュアルの文章を理解できるとは思われる。まあ、これが分からないような輩が買うな、という上から目線なのかもしれないが、後述するように、それを販売している楽器店の人達もほとんど理解できていない。

とはいえ、分からないものは分からない。当初は、自分が無知なので理解出来ないのかと思っていたのだが、arc35mを絶賛しているブロガー・ギタリストも「プレセット」を使わず「ダイレクト」のみで使っているという、超ハイスペックなコンピューターを購入してエクセルしか使っていないような、訳の分からないことを書いているような自体なので、なかなか参考となるものがなかった。

いろいろと調べた中で、「ギターのレシピ」というホームページのブログが相当、役にたった。
http://guitar-recipe.com/effects/2519

とはいえ、まだ上手くセッティングできない。ということで、購入したお店にarc35mとそれと同時に購入したStrymonのTimelineというMIDIエフェクターを持って行った。まあ、これで一発解決だなと思っていたら、なんと、そこの店員の方はよく分かっていなかった。いや、アルバイトの店員ではなくて、しっかりとした40ぐらいの正社員の方で、以前、ファズ系のエフェクターを購入した時は、随分と丁寧に商品説明をしてくれた方である。彼は相当、格闘した後、基本的にMIDIチャンネルとarc35mとを連動するところまでは分かり、それを教えてくれた。私としてはMIDIのコントロール・チェンジ・ナンバーの送り方を知りたかったのだが、それは「普通は使わないですから、大丈夫」と言われて、私もそんなものかな、と考え、お礼を言って帰宅した。ちなみに、この楽器店、日本中にチェーン店を展開している超有名店である。

ちなみに、この連動させる過程であるが、arc35mでは4台までのMIDIエフェクターを別チャンネルでコントロールすることができるが、むしろ問題はMIDIエフェクター側にあり、Strymon では、「Global」というコマンドの中の「MIDICH」という項目でMIDI Channelを設定しなくてはならない。ちなみに「Global」というコマンドは、VALUEのボタンを長押しすると出てくる。つまり、arc35mだけを理解したとしても、MIDIエフェクター側のシステムをしっかりと理解しないと上手くいかないということだ。

このようにMIDIチャンネルがエフェクターとarc35mとで同じものに設定できれば、【DISP MODE】スイッチの「MIDI PC & CC#」で送信MIDIチャンネルを選択し、【INC+/DEC-】のスイッチを動かすと、エフェクターの方も連動して、好みのエフェクターのバンクの音を引き出すことができる。このバンクの音のことを、arc35mでは「MIDIプログラム」と呼んでいる。好みの音を【store】すると、そのプリセットに保存することができ、このプリセットを呼び出すと、このMIDIエフェクターのバンクの音を再現させることができる。

いやあ、これは凄い機能だな、ということで結構、満足はしたのだが、これだとMIDIエフェクターのスイッチを消すことができない。いや、足でMIDIエフェクターのスイッチを踏めばいいだけなんだけどね。でも、それはちょっと違うかな、と思うのと、いやあ、このMIDIエフェクターをスイッチャーでコントロールは素晴らしすぎるな、と思ったので、もう一台、買いたくなったのである。買いたくなったものは、同じStrymon のMobiusである。

さて、そこでギターのチューンアップのために、楽器屋に行かなくてはならないのと、前回、購入したお店は、あまり知識がなかったので、この店にて、arc35mに二代目のMIDIエフェクターを接続して、それをしっかりとコントロールすることを教えてくれれば、エフェクターを購入すると持ちかけた。すると、若手のアルバイト店員は、全員、そこで引いて、店長と思しき、40代くらいの方を連れてきてくれた。この方は、「こうこうすれば出来ますよ。簡単です」と言ったので、店に持ってきた自分のarc35mを出して、「取りあえず、設定して下さい」とお願いした。さて、これで問題解決かと思ったら、なんと悪戦苦闘をし始めたので驚いた。だって、天下の○○○さんですよ。マニュアルとにらめっこして、ああだ、こうだといじっている。さっき言った「簡単です」は何だったのだ。とはいえ、長い戦いの後、どうにか動かせるようにはなった。ちょっと納得いくような説明ではなかったが、とりあえずこの努力に免じて約束通り、メビウスを購入した。
 タイムラインはチャンネル1,メビウスはチェンネル2に設定。両方ともarc35mと連動できる。ただ、これだとオンになったまま、スイッチを消すことはできないので、MIDIコントロール・チェンジ・ナンバーを送って、スイッチを消すことができるようにした。ここで、難しいのは、MIDI機器側がコントロール・チェンジ・ナンバーを規定していることである。Strymon の機器(少なくともメビウスとタイムライン)は、スイッチオフ、すなわちBypassのコントロール・チェンジ・ナンバーが102である。
 ここらへんの情報は、下記のタイムラインのマニュアルに書いてあるが、いやはや分かりにくい。
http://allaccess.co.jp/strymon/timeline/TIMELINE_jp_manual_v170.pdf
 さて、コントロール・チェンジ・ナンバーをプリセットに保存することまでは分かり、実際、プリセットからMIDI機器のスイッチオフをすることができるようにはなった。ちなみに、そのようにするためには、エディット・モード(マニュアルp.10)において、MIDIの詳細設定をすることが必要である。そこで、「送信するMIDIコントロール・チェンジ・ナンバーを設定する」ということをしなくてはならない。ここでは、4つのCSWスイッチを設定(逆にいうと4つしか設定できない)することができ、私はスイッチ3にMIDIチャンネル1のバイパス、スイッチ4にMIDIチャンエル2のバイパスの信号を送るように設定した。ここらへんの状況を理解して、初めてマニュアルp.12の設定の仕方がわかった。
 ここまで来ても、まだ問題があった。というのは、一度オフにするとオンにすることが出来ないからだ。これは困ったが、フットスイッチをコントロール・チェンジ・ナンバーで送ることで対応することにした。ここらへんに関しては、Strymonのブログが役に立った。
https://www.strymon.net/using-midi-control-pedals-2/
 ちなみに、ストライモンの日本語で訳されたブログはほとんど何の役にたも立たないことばかり書いてあって、結構、ストレスが溜まる。
 さて、しかし、ここにも問題があった。というのは、タイムラインにしろメビウスにしろ、フットスイッチがAとBと二つあり、Aはコントロール・チェンジ・ナンバーが80で、Bは82である。すなわち、CSWが二つのMIDIを違うMIDIチャンネルで接続すると6つ必要とするのだが、arc53mには4つしかない。
 これは困ったのだが、実際、プリセットから呼び出す音はA側に設定する(A側だけでも、余裕で100バンクある)ということにして対応することにした。これでも、十分、私のニーズには対応できる(それまでほぼディレイは一曲中は、1パターンしか使わなかったことを考えると大躍進だ)。
 ということで、どうにかarc53mに5つのエフェクターと2つのMIDIエフェクターを接続することができた。arc53mには20のバンクごとに10のプリセット、すなわち200の音を保存することができる。通常のエフェクターを繋ぐだけなら、プリセットもほとんど必要ないだろうが、MIDI対応のエフェクターと繋ぐと、その強力なポテンシャルを引き出すことが可能となる。
 ただ、それを可能とするためには、結構、マニュアルをしっかりと読まないと分からないし、このマニュアルを理解するのが難しい。最初は、私の無知から来るが要因かと思ったが、日本でも超有名な二つの楽器店において、しっかりと私の質問に回答できなかったことからも、このスイッチャーの使い勝手が決して「簡単」ではないことが分かるかと思う。
 ブログでも「非常に使いやすい」などと書いているものがあるが、シフトボタンを使ったことがない(これは、ちょっと信じられない。さきほどのコンピューターの例でいえば、エクセルでコピー、ペーストを使っていないというレベルである)とも白状しており、そんな人が「非常に使いやすい」などと言う資格はないと思う。「非常に使いやすい」レベルでしか使ってないから、そりゃそうだろうなと突っ込みたい。
 まあ、エクセルの比喩で申し訳ないが、エクセルもSumifやCountifなどの関数を使い始めて、初めてそのポテンシャルを実感できるのと同様に、このarc53mもMIDIエフェクターの管理をして初めて、そのポテンシャルが生きてくると思う。と同時に、これがあることでMIDIエフェクターも生きてくる。
 随分と苦労したが、どうにか動かすように出来てよかった。「非常に使いやすい」とは全然、思わないが、理解をするとその潜在力は相当のものがあるなと思われる。ただ、このレベルに達しないとお金の無駄かなとも思う。

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