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言葉がまったく分からない中国でコミュニケーションのことについて考える [グローバルな問題]

中国の成都にて、国際ワークショップを行っている。ホストとなってくれている大学は四川大学で、国立台湾大学、北京大学、ワシントン大学(アメリカ)、そして私が奉職する龍谷大学の学生が参加している。大学院生と学部生を連れてきているのだが、大学院生はどうにか頑張れているのだが、学部生はもうお手上げという感じである。これは、語学の問題が大きく立ちはだかるので致し方ないところもある。そもそも、ワシントン大学が参加するので、当然、共通言語は英語かと思っていたが、ワシントン大学から来た3名の学生は全員、中国語がぺらぺらなので共通言語がほぼ中国語になってしまったからだ。これは、私も想定外の事態で大いに戸惑った。
 さて、しかしいつまでも嘆いていても仕方がない。私は英語ではほぼ問題なくコミュニケーションができるが、それ以外でもドイツ語(2級)、スペイン語、ポルトガル語と学んでいたのと、フランス語を高校と大学でやっているので、ここらへんの言葉であれば、なんか言っていることの幾つかの単語などを拾うことはできる。まったく分からないという訳ではない。しかし、中国語は麻雀用語と中華料理以外はまったく分からない。もう、本当、しゃべっているのを聞いても宇宙語のようにしか聞こえない。これは、相当のピンチだ。でも、このままの状況は不味い。
 ということで、とりあえず、「あなたの名前は何ていうのですか」「本当ですか」「はい」「いいえ」「こんにちは。ご機嫌よう」「すいません」「いいえ、大丈夫です」「有り難う」「どういたしまして」「美味しいです」「最高!」「ビール」「これは何ですか」「なぜ」ぐらいは言えるようにした。もう50代も後半なので、本当に記憶はできないが、それでもiphoneの動画に知り合いの中国人に発音を吹き込んでもらったのを何回も聞いていると、少しは記憶に定着する。もちろん、ほとんど通じないし、仮に通じても、相手が返事したことはまったく分からないので、コミュニケーションにはならないが、それでも気持ちは通じる。何か、壁のようなものがなくなるような気がするし、相手は悪い気持ちに決してならない。
 それをなぜか日本の私が連れてきた学生はしないのだ。どうも一人は中国語を第2外国語で取っていたらしいので、本当に練習するいい機会なのに、こういうときはなぜか英語をしゃべろうとする。ううむ、不思議だ。
 コミュニケーションは語学の出来の良し悪しだけでは決まらない。相手を知ろうとすること。相手によく思ってもらいたいという気持ちを持つこと。それによって、全然、円滑になるのではないか、ともう言葉がほとんど分からない(とはいえ、漢字なので、そういう点では多少は通じる)中で思ったりした。

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崇德村の農家の年収 [グローバルな問題]

崇德村の農家に住む3人の老婦人に取材をする。彼女らは年金は一切もらっていないのだが田んぼを貸しているので年間で2000〜3000元ほどの収入があるそうだ。とはいえ、これはマックスでも48000円ぐらいということだ。月で割ると4000円になる。驚くほど少ないな。ということで、息子さんは青海(せいかい)の土木工事に出稼ぎに行くようである。この出稼ぎでの仕事は年間で200000元ほど稼げるそうだ。これだと32万円か。まあ、48000円と比べれば相当いいが、大きく状況を改善するほどでもない。しかし、なぜ50分で通える成都で仕事を探さないのだろうか。という疑問も湧くが、これは彼らの能力ではそのような仕事にありつけないからだそうだ。いろいろと中国の農家も大変そうである。

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崇德村の林盤 [グローバルな問題]

崇德村周辺には林盤という農業村落コミュニティが分散されてある。これらは大体10戸から100戸単位で、経済単位であるだけでなく社会単位でもあるそうだ。これらの林盤は、ライバル関係にもあり、特に水利権などでは交渉単位になっているようだ。
 この林盤は前近代的なシステムであると中国政府は判断をして1980年頃から、農地拡大という名目で市街地へと強制移住させる政策をとってきた。市街地へと移住させられた農民は生業であった農業を止めることになるが、代わりに補助金をもらえるので生活をすることはできる。居住先の市街地の住宅は二階建てで一階は商いができるようなつくりにっているが、農家を辞めて商業をするのはよほどの才覚がないと難しいであろう。結果、崇德村の市街地にあるこのような建物の1階はシャッターが閉まっている。いわゆる日本のシャッター商店街は、客が遠のいて店を閉じてしまった訳だが、こちらのシャッター商店街はそもそも最初から店をやっていない。
 さて、そのような元農民が市街地に住むようになって何をやっているか、というと麻雀である。朝からやっている。若者がそもそもいないので、やっているのは高齢者である。女性も多い。麻雀自体は、成都でもよくやられていて、そもそもこの地方では相当親しまれている遊戯ではあるのだが、ここ崇德村はちょっと異常に近い。雀荘の数も半端ではない。10軒以上はある。カフェというか、簡単な食事処よりも多い。崇德村の人口は4000人であることを考えると、また雀荘以外でも麻雀はやられていることを考えると凄まじい、そして、彼らはよく観察すると賭け金が結構、多い。彼らの平均年収は18000元。すなわち、27万円ぐらいであるが、平気で20元札や50元札が行き交っている。ちょっとギャンブル依存症になっている高齢者が多そうで他人事ながら心配だ。また、ちょい悪風情のおじさんがおばさんからふんだくっている様子も見られる。ギャンブルは犯罪の温床にもなる。見ていてこの状況は心が痛い。
 林盤を前近代的であると判断したことは政策的には間違いであると中国政府も最近になって気づいたそうだ。とはいえ、まだ残っている林盤に住んでいる住民に話を聞くと、中国政府がお金を払ってくれるのであれば、市街地へ引っ越したいと言う。何か大切なものを失っているようにしか思えないのだが、それは傍観者の戯言にしか過ぎないのであろうか。

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「林盤の住民に取材をする四川大学の学生達。おばさんもチベットに出稼ぎに行ったことがあるそうだ」

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「林盤の中を通る道」
タグ:林盤
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成都に来て、中国とロシアの近さを知る [グローバルな問題]

成都ではイビス・ホテルに宿泊している。さて、そこには大人数のロシアの大学生も滞在していた。おそらく四川大学との交流なのだろうが、ロシアと中国って結構、親交があるということを知り、驚いた。いや、驚いたのは私が無知だからであって、中国とロシアが近いのはよく考えたら不思議でも何でもない。
 改めてアメリカの核の傘のもと、私は世界をパックス・アメリカーナ的に見ていたことを思い知る。加えて、現在、トランプは各国と一対一で交渉したがり、それで成果を出せると思っているようだが、中国とロシア、中国と北朝鮮、ロシアと北朝鮮などの関係性をしっかりと理解していないと酷い目に遭うのではないかと思ったりする。彼はチェッカー(チェスと言いたいところだが、トランプの頭でチェスができるとは思えないので敢えてチェッカー)をしている積もりだろうが、実際のゲームは麻雀に近いものがあるだろう。
 そういう状況にあることを成都に来て気づく。世界はアメリカを中心に回っている訳ではない。日本はアメリカの動きにつられて状況を見ようとするが、それはオバマのように信頼できる人間を大統領に選出できる国である場合はそれほど問題がないだろうが、トランプのような卑劣感を平気で大統領に選出するような国である場合は大きく状況を見誤るであろう。

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ブルックリンの再開発ラッシュが凄い [グローバルな問題]

学会がブルックリンにあるので、ブルックリンのダウンタウンのホテルに泊まっているのだが、周りは再開発ラッシュで槌音が鳴り止まないような状況である。ニューヨークというと、多くの日本人がマンハッタンだけをイメージしているのではないかと思われる。空港はマンハッタンにはないが、空港に着くとほとんど直行してマンハッタンに行くような気がする。しかし、ニューヨーク市の人口862万人(2017年)のうち、マンハッタンが占めるのは2割にも満たない166.5万人だけである。そして、人口が一番多いのはブルックリンで265万人である(ちなみに二番目はクイーンズの236万人)。ブルックリンが市として独立したら、ロスアンジェルス、シカゴに次ぐ大都市になる。ちなみに、クイーンズはそれに次いで、四番目に人口規模が大きいヒューストンを上回る。驚きの数字だ。ちなみに面積も183km2あり、クイーンズの281km2よりは小さいがマンハッタンの59km2よりも3倍も大きい(ちなみに東京23区は627 km2で、これはニューヨーク市全体の784km2より小さいが人口はちょっと上回っている)。
 しかし、経済規模(GDP)はマンハッタンの10分の1ぐらいしかなく、人口当たりのGDPでは37.8万ドルに対して、2.4万ドルにしか過ぎない。というか、マンハッタンの一人当たりのGDPは日本円で4000万円ぐらいということか。多すぎないか。人口密度は、マンハッタンとブルックリンでは一ヘクタールあたり278人と146人と半分ぐらいの差がある。というか、マンハッタンの人口密度は東京よりも高い。東京23区で一番、人口密度が高いのは増田寛也が「消滅都市」にランキングした豊島区(いやはや、人口密度が日本で最も高い自治体が消滅都市というのは、本当に出鱈目な予測であると思うが、それに慌てた豊島区の馬鹿さ加減は改めて呆れるばかりである)で230人ということを考えると、マンハッタンの人口密度は凄まじいものがある。ブルックリンの人口密度は大阪市の淀川区、旭区、東京23区でいえば江戸川区ぐらいだ。
 そのような状況であるから、マンハッタンに住めない人達がどどっとブルックリンに住もうとしているようで、ブルックリンのダウンタウンやイースト川沿いはビル開発ラッシュで凄いことになっている。バブル期の東京の臨海部を彷彿させるような開発ラッシュだ。アメリカの経済状況は今、すこぶる数字的にはいいようだが、それを実感させるブルックリンのダウンタウンの建設ラッシュである。
 

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ニューヨークのホームレス [グローバルな問題]

ニューヨークに来ている。市の都市計画局を訪れ、いろいろと話を聞く。ニューヨーク市は1970年代の財政破綻ぎりぎりを回避した時以来、ずっと低迷し、人々もニューヨークから抜け出すような状況であったが、1990年頃から回復し始め、現在は人口も増加している。人口が増加しているのは5つの区の中ではブルックリン、クイーンである。これら両区は人口は200万人近くもあり、一つの市とみても全米屈指の規模となる。
 さて、この人口増加の背景としては移民による社会増と、より大きな変化は社会減の減少である。今でもニューヨークから外に出て行くアメリカ人は、入っていく人よりも多くてネットではマイナスなのだが、その数が減ってきている。自然増もしているので、プラマイでプラスになっている。移民による社会増の数字はそれほど変化していないので、アメリカ人の社会減の減少、これが人口増の背景であるようだ。
 そして、人口増加に伴い、また海外からの不動産投資も盛んということもあり、地価が高騰している。マンハッタンではなくて、ブルックリンのイースト川沿いのマンションが70平米で家賃3000ドル。これは東京よりも高いだろう。そのような家賃の高騰は、多くのホームレスを生みだしている。1990年は2万人ぐらいだったが、それから一貫として増加していき、現在で5万人以上である。しかも、これは統計で把握している数字であるので、実際はもっと多いと推測されている。
 実際、マンハッタンの街中を歩くと、驚くほど多くのホームレスの人達がいる。好況に沸くニューヨークであるが、その果実を味わうことができるのは一部の裕福層だけである。トランプ政権は経済が好況であること自慢しているが、その実態はハリボテ景気である。ホームレスでなくても、給料の半分以上を家賃で取られてしまう人達の割合も高く、表の数字はよくても実質的には貧相なアメリカ人の生活がホームレスの多さからも透けて見える。

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中国では検索サイトが使えない [グローバルな問題]

南京ではインターネットは使えるが、検索サイトは使えない。グーグル、ヤフーが一切、使えず、これって相当、インターネットを不便にさせることに改めて気づかされる。メールは問題なく使える。さらに、検索サイトが使えないというだけで、サイトのアドレスを覚えさせているものはしっかりと閲覧することができる。例えば、食べログや金融関係、アップルのサイトなどは大丈夫だ。一方でアマゾンやユーチューブ、フェイスブックは駄目である。また、ポケモンGOは開くことはできるが、位置情報が機能しないので、基本的に遊ぶことはできない。
なんか、それはそれで不便ではあるが、アメリカによる大統領選でのロシアによるこれらSNSを用いた世論操作の影響力の大きさなどを鑑みると、中国政府がこれらをシャットアウトしたい気持ちを持つのは分からなくもない。アメリカのマスコミはまだ持ちこたえてはいるが、ロシアなどのSNSによる世論操作と、大統領自らマスコミなどをフェイク・ニュースと叫んでいる実態を考えると、まあ中国政府はこんなツールを民衆にもたらせても彼らにとってはろくなことが起きないなと考えるのは理解できなくもない。といいつつ、ホテルの部屋には習近平の顔が表紙の「中国の統治」という本がバイブルのように置かれているのをみると、そのようなインターネット規制が中国政府にとっては都合がよくても、果たして国民にとって幸せかどうかは疑わしい。
ただ、そのような中国の状況に接すると、既存のマスコミを、ロシアなどからの援護射撃を受けつつSNSを用いて攻撃しているトランプ大統領は、本当、何を目的として行動しているのであろうか。おそらく自分の利益のため、そしてその利益をもたらしてくれるロシアのためであろう。ロシアはアメリカがガタガタになれば、しめたものだからだ。少なくとも、アメリカ国民のためでないことは確かである。そして、それを支持しているのが皮肉なことに3割近くの国民。自分の身体を蝕む癌細胞にせっせと栄養を与えているような行動を、この3割近くはしているのである。いやはや、インターネットは人民の味方にもなるが、使い方をまちがえると巨大な敵にもなる諸刃の刃であることを、中国のインターネット規制を通じて改めて気づかされる。



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正月におせち料理をつくり、食べる意義 [グローバルな問題]

明けましておめでとうございます。最近、掲載頻度が少なくなっていますが、今年もこのブログを宜しくお願い致します。

さて、極めて私事ではありますがおせち料理を最近、つくっています。これは、日本人とは何だろうとこの数年、考えているからでもあります。日本人ってどうやって定義できるのでしょうか。日本は島国なので、移民がなかなか来にくい国です。ということもあり、なんか日本で生まれ育って、親もそのように暮らしてきて、さらに親の親もそのようであったりすると、もう日本人だと勝手に思ってしまうかもしれませんが、本当にそれで日本人といえるのでしょうか?例えば、そのような考えをアメリカ合衆国に適用すると、そのような人達はアメリカ・インディアンだけに絞られてしまい、トランプ大統領のように母親が20歳頃スコットランドから渡米してきて、さらに父親方も祖父の代にドイツから渡米してきたような人なんて、まったくアメリカ人と言えなくなってしまいますよね。
 おそらく世界的には、日本人は日本語をしっかりと駆使できて、日本文化をしっかりと理解して、それらを次世代に継承するだけの教養・技能・情熱を有している人なのではないかなと思うのです。そのように考えると、ドナルド・キーンなどは私なんかよりも遙かに日本人である訳です。これは、例えばどこかの国が日本人なんて絶滅してもいいんだと主張した時(いや、このような話は真面目に第二次世界大戦中はされていたと思います。そうでなければ原爆は落とされない)、いやいやいや、日本人は人類において日本語を含む貴重な文化を継承していくという重要な役割を担っているので、絶滅させない方が日本人以外にとってもいいでしょう、と主張するのが、一番、絶滅させない理由として適当であると私は思ったりするからです。ここで人道的などという言葉を放っても、ほとんど効果がないことは人類の歴史が証明しています。
 さて、前口上が長くなってしまいましたが、そのような日本にしかない貴重な人類の文化資源として、私はおせち料理というものがあるのではないかと思っています。朝日新聞の元記者であった本田勝一も世界で一番美味しい料理は日本料理と言っていますが、私も50ヶ国以上訪れた経験から本当にそう思います。そして、その和食のエッセンスはおせち料理に詰められていると思います。ということで、おせち料理の調理に精進することで、日本料理の哲学のようなものにもちょっと触れられるかなと思うのと同時に、殺されそうになった時、ちょっと美味しい料理を振る舞って命乞いができるかもしれないと思ったりもする訳です。
 ということで今年もおせち料理をつくりました。ポイントとなるのは食材をどこで買うかということですが、野菜系はすべて尾山台にある八百屋ジャズで仕入れました。値段は高いですが、モノはいいです。この値段の高さには、しっかりとした商品を提供してくれる信頼の値段も含まれているかと思います。ローストビーフのお肉は都立大学の原田畜産で入手しました。原田畜産はとても人気なのですが、家内が大晦日の日に開店前に並んでくれたので無事、手に入れることができました。ちなみに予約をすればいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、八百屋ジャズでは大根の予約ができますが、原田畜産は相当の量でないと予約は受け付けてくれません。個人消費の量ではとても予約できないのです。
さて、問題となるのは魚介類です。というのは、これまでは築地市場で入手していたのですが、築地市場が移転した後、場外はただの小売店の場となっている筈です。豊洲市場のサイトをチェックすると、どうも場内でも購入できるようだということが判明したので、とりあえず豊洲市場に向かいました。何しろ、必要なのは有頭海老、そして数の子、蛸、鰹節です。また出来れば真鯛。初めて行った豊洲市場はとても清潔で、しっかりと来場者も管理していて、とてもよく計画されているなと思いました。正直、築地市場よりも遙かにましになっています。部外者がいろいろと反対していましたが、当事者からするとなんで反対するんだ、という気分だったでしょう。
 場内に入るのはわざと入りにくくされているようでしたが、いそいそと入っていき、海老専門店に行きましたが既に12時を回っていたこともあり閉まっていました。他の店もあまりいい海老が置いていない、というか売り切れている。ということで、豊洲市場にあるショッピング・コート的な場所で鰹節や数の子、昆布巻き、蒲鉾、伊達巻、田作などを買いました。ちなみに、結果論ですが、ここで買ったものは鰹節こそ相当よかったですし、蒲鉾、伊達巻、田作は文句を言うようなものではなかったですが数の子、昆布巻きは今一つでした。ちょっと安かったですが、安物買いの銭失いという言葉を痛感させられました。
 肝心の海老が入手できなかったので、豊洲のお店の人に相談すると、築地の場外に行くのであればアメ横の吉池でしょう、といわれたので初めてですがそそくさと吉池に向かいました。吉池の混み具合は、まさにラッシュアワーの田園都市線という感じでしたが、どうにか海老、鯛、蛸を入手することができました。ただ、これも結果論ですが、鯛、蛸はよかったのですが海老は残り物を購入したせいもあるけど、頭が調理途中でもげたりして散々でした。
 さて、そんな感じで仕入れた食材でつくったおせち料理は次のようなものになりました。

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まず、、写真中央の鯛の塩焼き。これは、なんと内臓処理をお願いし忘れたので、自分で初めて捌きました。そのため、ちょっと見た目は悪かったですが、吉池で購入した金額が確か700円前後。近くのスーパーで調理済みの鯛が3000円ぐらいで売っていたので、見た目の悪さはどうってことない気分になります。そして、時計回りに左から行くと、左は栗きんとんです。そして、次の重は黒豆、数の子、膾+干し柿、菊花蕪、田作(カシューナッツ和え)、蛸と大根の煮物、その隣の重は蒲鉾(市販品)、海老の日本酒煮、ローストビーフ、昆布巻き、伊達巻、そして一番、右側は筑前煮です。
 ほとんどのレシピがクックパッドで検索したもので、本当、クックパッドのおかげでどれだけの家庭料理が向上されたか分かりません。そして、その家庭料理にはおせち料理も含まれる訳です。ということで、私の家に代々伝わるおせち料理という訳ではないですが、クックパッドのおかげで、日本人らしい正月を迎えることができるようになっています。前文に戻りますが、日本人の定義って難しいですが、宇宙人的にみると「日本語をしゃべっている」、「裸になってよくお湯に浸かる」、「家に入る時、靴を脱ぐ」と同じぐらい、「正月におせち料理を食べる」というのもその条件になるような気がします。そういう意味で、正月におせち料理を食べて、自分が日本人であると自覚すること、さらには、その極めて日本的な料理を次代に継承できるようにしておくことは、結構、重要なことかなと思ったりします。
 最近、記事を書く頻度が開いてしまって申し訳ないですが、本年も何とぞ、よろしくお願い申し上げます。

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国連の移民の統計をみて考える [グローバルな問題]

2015年に国連が発表した2013年の各国の移民数データがある。2013年時点で全世界には2億4370万人の移民がいる。それを国別でみると、最も多いのはアメリカで4663万人であり、これはアメリカの全人口の14.3%を占める。次に多いのはドイツの1200万人で、これはドイツの全人口の14.9%に相当する。絶対数では、ロシア、サウジアラビア、イギリスが続く。割合で高いのはアラブ首長国連邦の84%やカタールの74%といった中東の産油国である。日本はどうかというと、204万人であり、これは全人口の2%にも満たない。これより少ない国は中国、インド、メキシコ、バングラデッシュ、ナイジェリア、エチオピア、ウガンダ、スーダン、インドネシア、タンザニア、スリランカ、ルーマニア、モザンビーク、アルジェリア、ベトナム、グアテマラ、イラクというどちらかというと紛争があったり、独裁国であったりして逃げ出したくなるような国が多くを占める。そのように考えると、日本のこの移民数の少なさは国際的には異常であるといえよう。安倍政権はあと50万人ほど移民を増やすと言っているが、それでもその全人口に占める割合は2.5%にも届かない(母数の全人口が減るので割合はもしかしたら高くなるかもしれないが)。アメリカ、ドイツ、イギリス(13.2%)、フランス(11.1%)、スイス(28%)、カナダ(22%)といった10%を越えるのはなかなか難しいかもしれないが、まだ豊かであるうちに移民をスペイン(9.6%)、イタリア(8.3%)といったヨーロッパのラテン系諸国に近づく8%に目標設定をしてもいいのではないだろうか。日本人は移民に対して抵抗を覚えている嫌いがあるが、人口が減少していく中、国力を維持させることを考えるのであれば、この国際的な異常値を示している移民を増やすのがもっとも有効な対策であろう。というか、あまりぐずぐずしていると移民が来たいような国ではなく、移民を出す国にまで落ちぶれてしまうのではないかと心配である。まだ、余裕があるうちに対策を立てた方がいいであろう。将来の日本の人口を1億人と想定すると、8%は800万人。50万人ではなくて、600万人は増やす必要がある。日本人を存続する必要性はあまり個人的には感じないが、日本語を始めとして日本文化を次世代に継承していく人達、また、これらを土台とした新しい文化を創造する人達のプールとしての集団が必要である。そのような人は、別に肌が黄色でなくてもいいし、目が青くてもいいかとも思う。感情論ではない冷静な移民政策の議論が待たれる。

タグ:移民
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ドレスデンのインターナショナル・カフェを訪れる [グローバルな問題]

ドレスデンにあるヴェルト・クラブ(Welt Club)を訪れ、アフロパというドレスデン周辺で生活をしているアフリカ系ドイツ人とドイツ人との交流を図るNPOの代表とインターナショナル・カフェの代表者に取材をする。アフロパは2014年から活動を開始し、その後、難民などがシリア、アフガニスタンから来たことで、活動内容を拡大している。ドレスデン市からも補助金を受けていて、ソーシャル・ワーカーを使って、ドレスデンにきた難民の人にアドバイスなどをしている。
ヴェルト・クラブはアフロパが事業として行っている交流スペースである。1階には移民の人達の相談場所があり、来た人が知り合うためのカフェのような施設もある。2階はセミナールーム。ここは極めてオープンな空間である。
代表は無償で仕事をしている。代表の仕事は看護師で出身国はモザンビークである。アフロパの位置づけは、ドレスデン市にいる外国人のための代弁者。1989年に東西ドイツの壁が取り壊され、1991年に外国人の排斥運動がドレスデン市で起きた。そして、モザンビーク出身の移民が排斥運動のために亡くなった。外国人に対する暴力を振るう人がたくさん現れた。2015年にたくさんの難民がドイツにやってきた時にまた排斥運動が始まり、当時のことを思い出し、これはしっかりと対応をしなくてはと思っているそうだ。
ドイツ人は過去、ユダヤ教徒の排斥があったが、現在はイスラム教徒への排斥運動がみられている。ドレスデンは人種差別の街というイメージが定着されつつある。それと同時に、1990年代頃からドレスデンでは外国人を守るような運動も起きている。アフロパはそのような運動の流れの一つとして捉えることができよう。
インターナショナル・カフェの代表はオルガ・フィーガさん、というちょっと中東的な雰囲気も持つ若い美人さんであった。彼女は大学で芝居を勉強しており、ベルリンから2009年にドレスデンに引っ越してきたそうだ。ドレスデンに来て彼女が驚いたのは、通りを歩いている人のほとんどが色の白いドイツ人だったことである。舞台をみてもテレビをみても、ドイツ人ばっかりが出ている。ベルリンと違って、外国人、難民はカルチャーという舞台には出てこなかった。いろんなところで劇をしていて、舞台のテーマは人種差別の話だったりもするが、それはドイツ人とドイツ人が話をしているだけである。そうであれば、モザンビークやベトナムの人達を舞台に上げて、そこで人種差別の話をするような舞台をつくろうと考えたそうである。そして、実際、やろうとしたら舞台の責任者が駄目だという。アフリカの人達が舞台に上がって人種差別をどうこう議論するのはけしからんという。そのようなこともあり、自分達で劇をつくることにした。そして、それをやっている途中、ペギータがドレスデンにもいることに気づいた。これは、ヨーロッパ人(ドイツ人)がイスラム化するのを防ぐグループである。彼らは毎週、月曜日にドレスデンの街中を散歩した。最初は小さいグループだったが、いつの間にか25000人にまで膨れあがり、暴力的にもなってきた。そして、ドレスデンの市民は支持者と反対者とかで二分されてきた。その結果、ここで生活するのが不快な状況になってきた。最初はこれに反対するデモに参加していたのだが、このデモの参加者が徐々に少なくなってきた。そして、自分達がいいことをしている筈なのに肩身が狭い思いをするようになってきた。それで危機感を覚えて、一週間に一回、ペギータ反対者のグループが集まるようになった。これがインターナショナル・カフェの始まりだ。
最初の動機は自分達のシェルターをつくることであった。それと難民の人達の逃げ場をつくることにした。ここに集まって、いろいろな話をした。毎週、金曜日の午後にそこに集まるようにした。特に広報をしなかったが、人が集まってくるようになった。
インターナショナル・カフェはプログラムをつくることをしなかった。その時に生じた費用は寄付金で賄った。インターナショナル・カフェはE.V登録をしていないが、それは規則で縛られて何かやるのではなく、自由にいろいろとやれるようにしていたいからだそうだ。

ドレスデンは人種差別の町として、ドイツだけではなくドイツ外でも悪いレッテルを貼られているが、それら人種差別者と相対して、そのような差別がない社会をつくろうとしている人達も当然、存在している。このような人達の存在は、ネオナチ等のネガティブな情報の陰に隠れてしまう訳だが、ドレスデンにもドイツ的な良心が存在することを知ったことは私にとっては視野が広がる思いであった。

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ブレクジットのイングランドはワールドカップでも応援されない。そして、トランプも。 [グローバルな問題]

ストックホルムの地下鉄に乗っていた時、ワールドカップの話で若者が話していた。一人はスウェーデン人ではない若者で、イングランドとクロアチアのどちらを応援するか、で盛り上がっていたのだが、スウェーデン人の方が「イングランドには負けて欲しい」とぽつり。スウェーデン人じゃない方が「どうして?」と聞くと、「ブレクジットしたから・・」。

そうか、そういう風にヨーロッパではイギリスでは思われているのか、と妙に納得。しかし、スウェーデンもユーロは使わずにクローネで頑張っているので本当、物価が高くて嫌になっちゃう。まあ、そのようなことは棚に上げても、やはりヨーロッパという大枠の概念をつくろうとしている時に、そこから抜け出したイギリスの非協調性というのは気になるのだろう。

と、これを書いている中、トランプがNATOの大批判。NATOという大枠をつくることをリードしてきたアメリカがそれを壊そうとするというのは、もう何が何だか分からない。TPPもアメリカがつくろうとしたのに脱退したからな。トランプは取引の名人、というのが売りらしいが、不動産屋らしく、極めて短期的な取引での利益しか考えていない。長期的な取引の名人というのは、信頼を獲得するということがまったく分かっていないというか、そのようなメリットを無視している。

ブレクジットとか、TPP脱退(個人的にはTPPは反対)、NATO大批判とか、大きなフレームワークを壊すというのは、巨大な砂のお城を壊すような快感のようなものを覚えるのだろうが、壊した後には何も残らない。というか、砂遊びに誘われなくなるだけだよな、などということをちょっと考えた。
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スウェーデンはキャッシュが使えない!? [グローバルな問題]

スウェーデンに来ている。北欧は物価が高いので、どれくらい現金が必要かが分からない。ということで、とりあえず日本円で1万円ほどクローネに換金をして(1000クローネ)、空港内のセブンイレブンで水を買おうとした。280クローネだ。これは、ちょっと物価は高いな。もう少し、キャッシュは必要かもなと思いつつ水を買おうとしたら、キャッシュは受け付けないとのこと。キャッシュを持っていても使えないのじゃ意味ないな、と考え、そのままホテルにバスで向かう。バスのチケットもクレジットカード払いであった。翌日、中央駅で珈琲を買おうとしたら、ここでもクレジットカードのみ支払いOKとのことである。ううむ、これはクレジットカードを作れない子供やティーネイジャーはどうするのだろうか。大きな疑問を持ちつつ、45クローネ(500円)相当の珈琲をクレジット・カードで購入した。

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なぜ、日本人は食べる時に音を立てるのか [グローバルな問題]

 日本人の多く、特におじさんは食べる時に音を立てる。これは、欧米では完全に御法度である。私もドイツ人の友人を連れて日本を旅行した時、ラーメン屋に入ったら、周りの人がラーメンを啜って食べているのに対して「申し訳ないけど、ドイツではとても下品で、許されない食べ方だ」と言われた。その時、私は「いや、これは日本での食べ方だから郷に入っては郷に従え、我慢しろ」と言ったのを覚えている。というか、ラーメンを啜って食べるのは、熱いラーメンを食べるうえでは比較的合理的であり、下品か舌を火傷するか、という選択肢しかなければ、ほとんどの人は前者を取るであろう。ちなみに、ドイツ人はどうするか、というと熱いラーメンを食べないという選択肢を取る。したがって、ドイツのラーメン屋のラーメンはぬるい。そして、当然だが不味い。
 とはいえ、逆も真なりで、日本人がドイツや欧州に行ったら、啜って食べることは慎むべきである。なぜなら、ドイツや欧州では、啜ったり、音を立ててたベたりするのは「とても下品で、許されない食べ方」であるからだ。日本人は忖度が得意だし、周りに異常なほど気を遣うのに、食べ方だけは変えない。だから、私は日本人の人達と欧州で食事をした時、「スパゲッティを注文するな!」と心の中で念じている時が多い。しかし、私が念じれば念じるほど、「今日はスパゲッティが食べたい」と言って、スパゲッティをラーメンを食べるがごとき、啜って音を立てて食べるのである。私も日本人なので、そこで指摘をして相手に恥をかかせるのは申し訳ないので、我慢をしているのだが、なかなか辛いものがある。というのも、海外で8年間生活していたこともあって、そこらへんのセンスが欧米人と近くなってしまっているからかもしれない。
 先ほど熱いラーメンは啜った方がいい、と私の屁理屈を紹介したが、この屁理屈はスパゲッティには通用しない。スパゲッティを啜って食べるというのは、下品であるとしか形容しようがない。しかし、多くの日本人がそれを是としている。『あぶない刑事』で二枚目の柴田恭兵がスパゲッティを音を立てて啜って食べているシーンがあって、愕然としたのだが、それだけ、日本の一般社会では許容されているのであろう。
 私はこれは立ち小便をするとか、鼻くそを人前でほじくる、並みの下品さだと感じるので、この彼我の違いは愕然とするしかない。というか、それを不快に感じるような感性を有して日本で暮らしている不運は、まあ嘆くしかないが、欧州にいる時はせめて是正してもらいたいと思う。おじさん達、お願いします。と言っている私も既におじさんであるが・・・。

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おせち料理をつくって正月を迎える [グローバルな問題]

明けましておめでとうございます。さて、正月は皆さん、おせち料理を食べられましたでしょうか。おせち料理に関して、自分はごく平均的な日本人のようなこだわりしか有していないと思っていたのですが、結婚してそうではないことに気づきました。例えば、正月三が日はおせち料理を作り置きし、台所に立たない、など三が日のタブーは実家では守られていましたが、結婚したら必ずしも、そういうことにこだわりをそれほど持たない人もいることを知りました。
 さて、しかし、おせち料理に関して正月早々、喧嘩をすることは避けたいので、今年は自らつくることにしました。28日から買い出しをし始め、28日には尾山台の八百屋に行き、海老芋、ゴボウ、大根、黒豆、今日人参、レンコン、栗の瓶詰めなどを仕入れ、29日には築地に行き、いくら、海老、タコ、蒲鉾と佃煮屋の佃茂で田作り、昆布巻き、卵焼きを購入しました。そして30日は地元の肉屋でローストビーフを購入しようとしたら売り切れており困惑したのですが、31日の開店直後に来れば出せるかもと言われて、そうしたらどうにかゲットできました。
 そして、つくったものが写真のようなおせち料理です。とはいえ、卵焼き、昆布巻き、田作りは築地の佃茂の商品です。あと蒲鉾と伊達巻き、黒豆は市販のもので、一番手間がかかる栗きんとんは女房殿がつくっています。私がつくったのは、海老のうま煮、たこのうま煮、数の子(一の重)、ローストビーフ、筑前煮、菊花蕪(二の重)、そして膾とイクラのみぞれ和え(三の重)です。

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(一の重)

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(二の重)

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(三の重)

 ということで娘達も満足してくれたのと、私もおせち料理に関しては正月から喧嘩をせずにすみ、どうにか平和な正月を迎えることができました。
 ただ、改めて考えてみると、今回のメインであるローストビーフですが、正月三が日のタブーの一つとして四本足の動物は食べないというものがあります。いつから、このタブーが破られて、ローストビーフをおせち料理に出すようになったのか。ちょっと気になります。
タグ:おせち料理
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日本の在留外国人数 [グローバルな問題]

 2016年12月時点において日本で生活する在留外国人の数は238万人である。これは、日本人全体の2%にしか過ぎず、相変わらず日本には外国人が少ないなと思う。さらに国籍別にみると、一番多いのは中国人で69万人(29%)。次いで、韓国人の45万人(19%)、フィリピン人の24万人(10%)、ベトナム人の20万人(8%)、ブラジル人の18万人(8%)ということで、上位5ヶ国で全体の74%を占める。6位から10位まではネパール人(3%)、米国人(2%)、台湾人(2%)、ペルー人(2%)、タイ人(2%)である。上位10ヶ国で86%を占めている。絶対数が少ないということもあるが、多様性にも乏しい。
 その是非はともかくとして、インド人よりネパール人が多いことや、北朝鮮がベスト10に入っていないことなど結構、興味深い。まあ、ただ興味本位で調べただけだが、情報共有ということでちょっとブログにアップする。

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旧東ドイツの人口が2000年頃に急に増えたので、その背景をチェックしてみた [グローバルな問題]

旧東ドイツの人口統計を調べていたら、突然2000年で増加していた。これは何が原因なのかキツネにつままれたような気分になったのだが、1950年から1995年までは西ベルリンは旧西ドイツであったのに、2000年からは西ベルリンが旧東ドイツに含まれるようになったからであったことが判明した。旧西ベルリンはおよそ200万人ちょっとなので、これが入ることで12%ぐらい人口が増えることになる。この急に西ベルリンが旧西ドイツに入ることで、旧東ドイツの人口減少のインパクトが統計的には誤魔化される。それを意識したかどうかは不明だが、ちょっと統計を分析するものにとっては不親切である。

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ジョン・オリバーの日本へのギャグは、日本という国が世界からどのように見られているのかがよく分かる。 [グローバルな問題]

 ちょっと前の話になってしまうが、アメリカのHBOで活躍するイギリス人コメディアンのジョン・オリバーが、日本が安保法を2015年9月に成立したことを受けて彼がホストをしているLast Week Tonightでコメントしているのを視た。
https://www.youtube.com/watch?v=s14qCFC5RwI
 ジョン・オリバーの指摘は結構、的確であり、イギリス人らしい皮肉に溢れたコメントは、笑いを誘う。とはいえ、この番組で報道されている日本の姿は、まさに事実ではあるのだが、ちょっと不気味である。AKB48がビキニ姿で踊っている姿をみて、私は北朝鮮の喜び組を彷彿してしまった。自分が日本人であるので、こういうのを書くのは大変気が引けるが、世界的な観点からすると、ちょっと異常というか理解不能なイメージを抱かれてしまうというのも致し方ないかなと思ってしまった。このような理解不能なイメージを、しっかりと世界の人に納得してもらうように努力をすることが、これから世界で活躍する日本人には課せられるであろう。
 随分前だが、私はアメリカで大学院に通っていたが、日本好きでロック好きの友人に自信を持って「森高千里」のビデオを家で見せたら、ドン引きさせられたことがある。AKB48はまったくフォローできない私でも森高千里は許容範囲である。それでも、日本好きで日本に住んだこともあるアメリカ人でさえ、それは許容範囲外であった。そういう変態(ジョン・オリバーは冒頭で、日本のことを「地球の変態おじさん」と紹介して、聴衆に受けている)性を有している、というか世界では変態的に思われているという前提で、変態でも危険ではない、変態でもいいところもある、といった日本人イメージを日本人一人一人が発信していき、理解をしてもらうしか方法はないのかもしれない、と思ったりもした。というか、ジョン・オリバーのこのユーチューブはしっかりと見るといいと思う。

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アイスランドで学んだアイスランドの現代事情 [グローバルな問題]

アイスランドでは現地の人とほとんど会話をする機会がなかった。ということで、最終日に知り合いのアイスランド人と話をしたことで、随分と新しい知識を得ることができた。というか、そもそもアイスランドのことはほとんど知らないので、聞くことはすべて新しいのだが、下記の点について簡単に記させてもらう。
1) アイスランドの観光客が増加したのは、2008年9月のアイスランド経済危機以降である。
2) アイスランドは移民が増えているが、特に多いのはポーランド系である。
3) イケアやコストコなど、国際的な物流業者が進出していて、地元の商店は大打撃を受けている
4) 最大のレイキャビクでさえ、人口は12万人しか過ぎないが、郊外へのスプロール開発が進んでいる
5) アイスランドの若い人は、どうもオスロに行く人が多いらしい。
6) 冬はそれほど寒くはないが、風は酷いらしい

1) アイスランドの海外からの観光客は増加の一途である。これは2008年9月のアシスランド経済危機で、アイスランド・クローナがユーロに対して暴落し、観光客にとってはお得感があったからというのがきっかけだが、さらに2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火がアイスランドの知名度を高めたからのようだ。それまでは、ヨーロッパの人もあまりアイスランドを知らなかったし、関心もなかったのだが、エイヤフィヤトラヨークトルの噴火によって多くのヨーロッパの航空便が休航したこともあって、大西洋に浮かぶ火の国が注目された。それとお得感で、アイスランドに行く人が増えたのであれば、まさに災い転じて福となす、である。人間万事塞翁が馬という言葉も浮かぶ。私は、このブログでも壇蜜を使用した宮城県の広報PRに苦情を言ったりしたが、確かに悪いイメージでもとりあえず知名度を向上させるというのは効果があるのかもしれない。もちろん、宮城県は税金を使ってそういうことをしているのに対して、アイスランドは一円も使っていないのではあるが。
2) アイスランドは経済が好調のこともあり、移民が増えているのだが、その中でもポーランド系の移民が多いそうである。なぜ、ポーランド人はアイスランドを目指すのか。まったく、その背景は分からないが、そういう現象が起きているそうだ。ちなみに、この話をしてくれた知人のアイスランド人は、ポーランド人はとても働き者で好ましい、との感想を述べていた。
3) レイキャビクの郊外では、コストコやイケアなどが立地している。人口12万、大都市圏でも人口22万程度の都市で、こんなものが立地して大丈夫なのかとの印象を受けたが、実際はあまり大丈夫ではないようで、どうも地元商店の30%ぐらいが閉店してしまったそうだ。アイスランドのような小国で、市場規模も小さいところで、このような大規模小売店(卸売店)の進出はまさに地域経済に壊滅的なダメージを与えてしまうのではないか。ちょっと気になるし、関心を覚えた。
4) 3)と関連することだが、レイキャビクでは郊外開発が進んでおり、まさに槌の音が響き渡っている印象だ。もちろん、ウォーターフロントの都心部も再開発中なので、都市全体で開発が進んでいるのだが、まだ人口規模が小さく、人口密度も低いのに郊外開発が進んでいるのは、若干、マクロでの都市計画的なビジョンが欠けているような印象を受ける。ただ、人口は少ないが週日の午前8時頃は、もう道路はラッシュで混んでいた。公共交通を導入し、ある程度、都市をコンパクト化することを検討する時期になっているのかもしれない。
5) 若い人が大都市を志向するというのは、全世界的にみられている現象である。日本人の若者は東京を目指すし、イギリスの若者もロンドンを目指す。フランスの若者はパリである。連邦制国家であると、この行き先は多様化して、アメリカの若者は必ずしもニューヨークを目指さないし、ドイツの若者はあまりベルリンを目指さない。とはいえ、大都市を目指すという傾向はある。さて、アイスランドには大都市がない。一番、大きい都市はレイキャビクであるがあまりにも小さい。若者には不満であろう。この若者の大都市志向に応えてくれる都市はどこなのか、という質問をすると、どうもオスロらしい。これは、カンボジア人やラオス人がバンコクを目指すというのに似ているのだろうか。アイスランド語とノルウェー語は非常に似ているらしいので、そういう点でも敷居が低いのであろう。ただ、そのままノルウェーなどの海外に居着くのではなく、結構、帰国するそうだ。
6) アイスランドは北緯66度であり、大変冬が寒い印象を受けるが、実際はそれほど寒くはないそうだ。同緯度のノルウェーなどよりはずっと温かいそうであるし、ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属すそうだ。本当かいな。今日(8月21日)の朝の気温は9度だったのだが。

 ということで4日間(実施的には4泊3日なので3日間)のアイスランド滞在であったが、いろいろと刺激が多かった。再訪できる機会があるか不明だが、訪れる前より遙かにちょっと気になる存在になったのは確かである。物価が高いのが問題ではあるが。

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(レイキャビクの街並みの写真。あまり本文とは関係がありませんが)
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日本の卵は世界で一番、美味しいのではという仮説がウェールズで覆される [グローバルな問題]

 私は常々、日本の卵は世界で一番、美味しいのではないかと思っていた。アメリカの卵は比較の対象にならないほど美味しくないし、ドイツでもソーセージやハム、肉などは美味しいと感心したが、卵は日本の美味しさを上回るものには出会えたことがなかった。鶏肉に関しては、タイの北東地域のロースト・チキンが美味しくて驚いたことがあったが、卵に関しては美味しいと思ったことはない。今回の旅行ではパリの郊外ではビオ(有機)の卵を買ってホテルで茹でて食べたりしたが、とても日本の卵の比ではなかった。
 世界中で卵を生で食べる風習があるのは日本ぐらいだ。卵かけご飯に耐えるだけの美味しさの卵をつくるニーズがあるのも日本ぐらいなので、それが理由であろうと考えていた。
 さて、しかし、人生で最も美味しい卵と思ったのは実は日本ではない。それは16歳の時、ブレコン・ビーコン国立公園になぜか訪れて、ベッド・エンド・ブレックファストに宿泊した時の朝食に出た卵である。このときは、牛乳の美味しさにも驚いたが、卵は格別に美味しいと思った。ちなみに、ブレコン・ビーコン国立公園もウェールズにある。なぜ、そんなところに行ったのかというと、親戚がロンドンにいたのでそこを訪れ、当時から国立公園好きの私は、勝手に一泊旅行としゃれ込んだのだが、イギリスのどこ国立公園がいいかも分からなかったので、適当にロンドンから近いそこに訪れたのであった。1979年の話であるから、まだウェールズの議会などもできておらず、私はそこがイングランドかウェールズかどころか、そのような地域的違いがあることも分からずに訪れたのである。
 この時の卵の美味しさはずっと覚えていたのだが、その後、イギリスに訪れて食べる卵も大して美味しくなく、若さ故の錯覚であったのか、そのような美味しい卵は昔のイギリスの田舎でしか食べられないものかと思ったりもしたのだが、今回、ウェールズの知り合いの家で朝食に出された卵は、確実に日本の卵よりも美味しかった。
 あまりにも美味しいので、それを言うと、近くの家が飼っている鶏の卵であることが分かった。まあ、ちゃんとつくって新鮮なものを食べれば、世界中、どこでも美味しいということか。ただ、そのつくりかたには工夫というか、真摯さのようなものが必要なのであろう。私は、日本の卵は世界一という考えを強く抱いており、それは日本の偉大な点とも思っていたので、その先入観が打ち崩されたのはちょっと寂しいが、美味しい卵を食べられた嬉しさによって、そのような想いは打ち消された。

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フォックス・ニュースの東アジア人蔑視のニュースがあまりにも酷い [グローバルな問題]

トランプ大統領が中国批判を続けていることに便乗して、アメリカのニュース番組、フォックス・ニュースのオライリー・ファクターの一部でニューヨークのチャイナタウンのルポを報道した。これが、あまりにも人種差別的で酷い内容であることに、怒りを通り越して愕然とする。

http://video.foxnews.com/v/5154040766001/

ここでは英語がしゃべられない中国人に質問をして、返答がないことを馬鹿にしている。さらに、同じ東アジア人として許されないのは、中国人を「空手ができるのか」と尋ねて、その後、テコンドーの道場にいってリポーターが戯れていることである。ちなみに、この道場には韓国国旗が堂々と飾られている。韓国の国旗も分からないのだろうか。

さすがに、これは中華系アメリカ人も切れている。特に、それを痛罵しているのがコメディー・セントラルのロニー・チェンであるが、これは観ていて痛快な気分にさせられる。

https://www.youtube.com/watch?v=rX8jZTN0CdU

しかし、これだけフォックス・ニュースを罵倒しないと中国人でもない私でも耐えられないのであるから、中国人であったら許せないものであろう。そして、このような差別意識は中国人だけに向けられているものではない。日系人のパット・モリタがあたかも変な中国人として画面に紹介されているところがある、このくだらないフォックス・ニュースの番組を制作したものは中国人と日系アメリカ人の違いも分からないのである。つまり、これは中国人だけでなく、日本人を含めた東アジア人を侮辱したニュース番組であると捉えることが正しいと思う。フォックス・ニュースを観る右側のアメリカ人、つまりトランプを支持するようなアメリカ人が、ある意味、日本人を含めた東アジア人をどういう風に見ているのかが素直に分かる内容であり、その内容が極めて屈辱的であるということもこの番組は我々に知らしめている。そして、流石にそれぐらいはフォックス・ニュースの制作者は分かっているだろうから、これは中国人だけでなく日本人に対してもの挑戦状と受け取って理解することが必要であると思われる。
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エアフルトのプラッテンバウ団地でネオナチの活動場所を視察する [グローバルな問題]

 昨日のブログで、エアフルトのプラッテンバウ団地ヘレンベルグを訪れたことを書いたが、ここに実は、ネオナチの集会が行われている場所があるというので、そこに連れて行ってもらった。壁いっぱいにネオナチのグラフィティが描かれている。私にはそれがネオナチと関係があるということはすぐ分からないが、ドイツ人にはすぐ理解できるそうである。それにしても、色使いは黒、黄色、赤。ドイツの国旗と同じ色である。これが、やはりドイツ民族らしさを象徴する色なのであろうか。好奇心から、これらの写真を撮影していたら、ここに連れてきた人に「襲われるかもしれないので気をつけて下さい」と言われた。
 このネオナチの集会には、結構、小学生ぐらいからが参加し、ヒットラーの「わが闘争」を読んだりするそうだ。私は読んだことがないが、そういう右翼心を喚起するような内容なのかもしれない。ただ、我々を連れて行ってくれたコミュニティ・ビルダーの人によれば、そのような集会に参加している若者はヒットラーの思想というよりかは、政治的活動に関心を持っているものも多いそうで、リーチアウトすると意外とコミュニケーションはできるそうである。とはいえ、有色人種がリーチアウトするのは危険であろうが。
 エアフルトはどうも相当、右翼的な活動が盛んなようで、毎週2千人のウルトラ・ライトのイベントが大聖堂広場で開催されていたそうだ。この話を私はエアフルト大学のドイツ人の知り合いから、エアフルトを発った後に聞いた。もしかしたら滞在中は、我々が過敏に反応するかもしれないので教えなかったのかもしれない。
 トランプ大統領が当選してから、アメリカでも人種差別的な暴力事件が頻発しているが、そのような傾向はドイツ(旧東ドイツ)でも見られるようになっている。いろいろと難しい舵取りが求められる時代となっている。

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(ネオナチの集会場所でのグラフィティ)
 
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旧東ドイツの縮小都市に難民が多くいる理由 [グローバルな問題]

 旧東ドイツの縮小都市へ行くと、多くの難民と思しき人達がいる。ライプツィヒやエアフルトならまだ分かるが、プラウエン、ツヴィカウといった将来、どうなるの?と他人事ながら私でさえ心配するような都市や、なんとドイツの夕張と言われるヨーハンゲオルグシュタットでも見かけた。
 何でこんな「僻地」にいるのだろうか。と疑問に思ったのだが、それには理由があることが分かった。難民はドイツに受け入れられる際に、住む場所を選べずに、指定されていたのである。そりゃそうだろう。自ら、こんな雇用もなく、将来への展望も見えない都市には来ないであろう。最近では、難民達も住みたい場所に住めるように法律が改正される方向にあるようだが、難民達も大変だ。ツヴィカウに雇用があるとは思えないし、ドイツ人でさえ仕事を得るのに汲々としているのに、難民がそれらの仕事を取ったら反感を買うだけだ。これはつらいな。
 私はプラウエンで物乞いをしていた、若い中東系の男性をみて、そういうことをしているとドイツ人の中東系の人達へのイメージが下がるだけだから止めればいいのにと思ったりしたのだが、なかなか彼らにとっては、そうでもしないと生活できないほど厳しい現状もあるのかもしれない。
 一方で、これら難民(一部は移民かもしれない)を受け入れている縮小都市にとってはメリットが多い。それは、人口減少が緩和されるからである。人口減少を厭わなければ、難民を受け入れなくてもいいだろうが、人口減少を阻止するためには、これは相当の即効薬である。ただ、通常は都市に人口が集積するのは雇用があるからであるが、雇用という引力がなく、市場の力が働いていないのに人口を増やすということは、様々な弊害も生じるだろう。うまく、難民達が新しい経済をつくりだせるといいのだが、その環境づくりは自治体や国も支援するといいような気がする。難民を受け入れるのは、縮小都市問題を解決する必要条件かもしれないが、決して十分条件ではないと思われる。
 

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ブラジルの大学新入生の変な慣習 [グローバルな問題]

 クリチバの町中を歩いていると、顔にペインティングをし合っている若者達がいたので写真を撮影させてもらった。さて、撮影した跡、お金を請求してきたのでとんでもないなあ、と思ったがいい写真が撮れたので1レアルぐらいをあげた。さて、この若者達はペインティングが終わると、街中に出ていき、人に会うとお金を請うている。そして、人々も結構、喜んで渡してあげている。何なんだろう。
 この状況を後で地元の人に説明すると、それは大学の新入生が先輩から半強制的に街中でお金を請わせて、その収入で歓迎パーティー代に充てるのだ、という説明を受ける。納得!そして、撮影後に請求されたお金を拒まなくてよかったと安堵する。しかし、新入生に乞食の真似をさせるなんて、なかなかブラジル人の考えることも面白い。

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エスピリト・サントの軍警ストライキで殺人件数が4倍近くに上昇 [グローバルな問題]

日本の新聞はほとんど報道していないようだが、ブラジルのエスピリト・サント州で2月4日から軍警ストが行われ、10日間で殺人事件が143件も発生した。これは大変な事件だ!と思ったが、昨年同時期で38件も殺人事件が起きていたので、例年のこの期間の3.8倍ほど増えたということである。143件という数字に最初は衝撃を受けたが、そもそも例年でも38件。そういうことを考えると、この4倍というのが凄い増えたのかどうかが若干、分かりにくい。
 そもそも、ここらへんの殺人事件の数の多少といった感覚は日本人には分かりにくい。日本は全国内で毎年殺人事件は1000件程度である。エスピリト・サント州は人口が388万人なので、日本の殺人件数を当てはめると年間で32件程度となる。まあ、ざっと平均でも日本の40倍ぐらいの殺人件数が起きているということだろうか。40倍が150倍になったというのは驚くべきことではあるが、そもそも平常時の殺人件数が多すぎる。さて、それにしても警察が仕事をしていない隙に人を殺そうと思う人がいるというのは、根本的に相当、恐ろしい話である。ただ、その詳細をみると143件のおよそ半分にあたる67件は、州都ヴィトーリアの周辺にあるセーラ市、カリアシカ市、ヴィラ・ヴェーリャ市で発生したそうだ。この地域は貧しい地区である。
 日系人向けの新聞(ジャーナルニッケイ)によれば、警察は、殺人事件の原因を、①軍警不在を利用した麻薬密売者同士の拠点争いや代金取立て、②仲間を殺された警官が法の手続きを踏まずに起こした個人的な復讐や、市民の恐怖感をあおるための行為、③別の犯罪集団が起こした行為(軍警との関係の有無は不問)の三つに大まか分類しているそうだ。また、殺人事件の被害者の多くは17歳から22歳で、警察の人員が手薄な場所や、商店での略奪、強盗事件などの最中に殺された例が多かった。ギャングの抗争がらみかという気がしないでもない。
 2月13日には1000人の軍警が仕事に復帰したが、まだ10000人以上がストライキをしているそうだ。また、このストライキ中は3100人の連邦政府の陸軍と連邦政府警官が入ったので、まったくの無法地帯というような状況にはならなかったようである。まあ、それでも鬼の居ぬ間に洗濯ではないが、軍警の居ぬ間に人殺し、というような事件が起きてしまった訳である。
 まあ、そのようなメンタリティをもっている人が多いというのもショックであるが、その前に軍警がストライキをしてしまうというデタラメさも唖然とする。そもそも軍警のストはブラジルでも法律違反だそうだ。州政府は703名ほどを有罪にすると考えているそうで、有罪になると8年〜20年の禁固刑になるそうである。その背景には月収867米ドルという低賃金という状況があるそうである。このストライキを家族は積極的に支援し、また地元住民も最初は支持したそうである。しかし、この殺人の増加や泥棒の増加などから地元住民もそろそろ止めてくれ、と言い始めているそうだ(http://www.aljazeera.com/news/2017/02/espirito-santo-police-return-work-murder-wave-170213090102756.html)。
 エスピリト・サントというのは「聖なる精神」という意味である。まさに名前負けという気がする。

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おせち料理を食べない人達 [グローバルな問題]

 年末から正月にかけてスキー場のホテルに来ている。このホテルはバイキングなのだが、元旦の朝食はさすがにおせち料理とお雑煮が提供された。しかし、おせち料理だけでなく、白飯も提供されたり、パンなども提供されたりしていた。むしろ、通常のバイキングの朝食におせち料理と雑煮が追加されたような形であったかもしれない。流石に私の家族は、おせち料理しか取らなかった。それは、お正月の雰囲気を味わいたいということもあるが、日本人としておせち料理という貴重な食文化を継承させるうえでも、その程度の自覚を持たなくてはいけないと思っているからだ。などといいつつ、おせち料理をつくっていない、という点でまったくもって立派ではないことは自覚しているが、毎年、正月に旅行をするのは、家内とおせち料理を巡って夫婦げんかをすることを避けるためであったりするので、その点は許していただければと思う(おせち料理を準備すると、7割以上は私がつくってしまい、毎年の恒例のように夫婦げんかをしてしまうので)。
 まあ、つくるということを放棄しても、せめて消費することはしないといけない、ぐらいの自覚はあるが、周囲のお客さんの多くは正月から白飯を食べたり、パンを食べたりしていた。おせち料理が嫌いなのだろうか。それとも、普段、食べ慣れていないものを食べることに抵抗があるのだろうか。外国の方なのかと思ったりしたが、日本語をしゃべっているし、このホテルは、そもそもあまり外国人は来ない。なんとも不思議な光景である。確かにおせち料理をつくることを放棄した私が言うのは、図々しいところはあるが、日本人が日本人であることの一つとして、日本文化を次世代の人類に継承する役割を担うことがあると思う。つくらなくても消費する、そのような文化的な活動にせめて食べるということで貢献してもいいのではないかと思う。そういう考えもない人達は、本当に日本人なのであろうか。嫌味ではなく、ちょっと真剣に考えさせられている。
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藤原新也の景観についての文章を読み、ちょっと考える [グローバルな問題]

 藤原新也の『たとえ明日世界が滅びようとも』の中に景観について、非常に示唆的なことが書かれていたので、ここで備忘録も兼ねて、奇特な私のホームページの読者の方々とも共有したいと思う。
 それは藤原新也がまだ軍事国家の韓国を訪れた時の印象論なのだが、彼はこのように記している(pp.115-116)。
「(中略)私の旅の経験からするなら、この軍事国家と言われる国、あるいは独裁国家ほど旧来の文化が根強く残っている国家もない。
 このことはビルマにおいてもイランにおいてもキューバにおいても同様のことが言えた。
 そして皮肉なことに、その独裁国家、あるいは軍事国家が瓦解し、資本主義化され民主化されることによって旧来の民族文化や人々の営みや自然な風景は急激に破壊され、世界のどこに行っても金太郎飴のような同じような平準な世界に成り代わっていく。
 (中略)
 私は軍事政権や独裁政治を肯定する意味で言っているのではなく、こういった国家には資本主義的な拡張や成長の論理が優先しないだけに旧来の文化が居残るという側面があるという事実のことだ。
 したがって金正日の逝去に際して私が思うのは、彼の死によって行く行くこの国が西側の経済構造、あるいは民主主義というイデオロギーに取り込まれたとするなら、「風景は速やかに崩壊する」だろうということである。

 ヴァーナキュラーの景観は、地球上どこにいっても人々の心を打つ。そのヴァーナキュラー性はしかし、グローバル化が進展することで徐々に失われていく。日本の地方の景観を無個性で醜悪なものに変容させたのは、成長という企業の経済論理である。
 フィデロ・カステロが逝去した。私は8月末にハバナを訪れ、思ったほどヴァーナキュラーでは既になくなっていたことに多少、落胆したが、さらに少しでも残っていた風土的特徴も今後、失われていくのかもしれないなと、この文章を読んで思わせられた。

たとえ明日世界が滅びようとも

たとえ明日世界が滅びようとも

  • 作者: 藤原 新也
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2013/08/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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トランプが大統領になった日。それは、パックス・アメリカーナが終わった日でもある [グローバルな問題]

 米国民はトランプを大統領に選んだ。私はマイカル・ムアーの『Trumpland』を観て、改めてヒラリーこそがアメリカ最初の女性大統領にふさわしいことを確信し、また、トランプはFox NewsのMegyn Kellyとの会話などを通じて、まったくもって大統領にふさわしくないことを痛感していたので、今回の結果には、本当にショックを受けている。トランプのどこが大統領にふさわしくないのか。まず、まったくもって明らかな嘘つきであることだ。英語でBig Fat Liar という言葉があるが、トランプはまさにその言葉がふさわしい嘘つきである。彼がいかに嘘つきであるかは、数多くのYoutubeの画像で明らかにされている。
 二点目は、彼がまったく知識がないことだ。彼は選挙中、「Change America」と連呼していたが、どのような政策でアメリカを再び強くするのか、その点は全く述べることができていなかった。このようなスローガンを叫んでいる人が、そのまま多くの投票者の心を掴むとは驚くべきことだ。日本や韓国、サウジアラビアに米軍滞在費を負担させろと言っているが、既に日本は7割ほどを負担している。はっきり言って負担し過ぎである。米軍は日本にある米軍基地を自由勝手に使っているが、そんなに嫌なら出て行ってもらって結構である。沖縄の基地問題もそうしてもらえれば解決である。そういう基本的なことを分かっていない。
 三点目は彼の人格がよくない、ということだ。ムスリムやヒスパニックへの差別的発言、女性を見た目で判断するというセクシストの側面、ちょっとでも批難されると攻撃する偏狭さ。どれもが大統領の資質から遙かにかけ離れている。ヒラリーの方が数倍もまともである。
 とはいえ、そのトランプが勝ってしまった。悪い冗談もほどほどにして欲しい。このトランプが大統領になるというのは、トランプのような人間を大統領にするような知性と見識しかアメリカ人の少なくとも半分ぐらいは持っていないということだ。アメリカ人の半分以上が、このようなファシストのような扇動に煽られてしまったというところが、今回のトランプ勝利がなぜ、ここまで人々を落胆させているかの理由であろう。
 マイカル・ムアーが『Trumpland』で述べたように、トランプに投票をして「ざまあみろ」という爽快な気分は1日は持続できるであろう。もしかしたら1週間はいい気分でいられるかもしれない。うまくいけば1ヶ月ぐらい。ただ、それからは暗黒の4年間が待っている。
 トランプが大統領になった日。それは、パックス・アメリカーナが終わった日でもある。奇しくもこの日、11月9日はセプテンバーイレブンの月と日が逆になっただけである。11と9というのはアメリカの呪いの数字なのかもしれない。
 日本も戦後70年経って、ようやく独立を本気で考えなくてはいけなくなったということか。まあ、しかしアメリカがこれだけ信頼できないのであるなら、それも致し方ないであろう。我々、日本人にとってもとんでもない時代の幕開けだ。既成の価値観を超克して、頭を使っていかないと大変なことになるであろう。

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なぜか中国人を蔑視する大学生 [グローバルな問題]

 私の学生で、なぜか中国人を蔑視する女子学生がいる。なんか中国人は著作権を無視して、なんでもコピーをしたり、ちょっとずるいことをしたりする人というイメージがあるようだ。私は53年間過ごしてきて、そのうち海外でも8年間ほど過ごしたので、多くの中国人と知り合ったが、当たり前であるが中国人にもいい人と悪い人、正直な人と嘘つきな人がいる。そして、これはいい加減な推測だが、平均的にみると日本人より中国人の方が人がいい、というか信用できるという印象を持っている。どちらかというと、日本にいる中国人は、台湾や本土の中国人より信用できないといった傾向もあるような気がするが、もしそういう傾向があるなら、むしろ日本の社会環境が要因のような気もする。
 そもそも歴史的にみれば、日本人は漢字を始めとして、国家制度やお伽噺(たなばたとか)まで中国の真似をしてきたので、その日本人に「何でも真似しやがって」と言われる中国人はたまったもんじゃないな、と思ったりもする。
 この女子学生はとてもチャーミングで、性格もいい子なので、この歪んだ人種差別はとっても残念なのだ。どうにか、その考え方がおかしいということを教えてやりたいのだが、ストレートに言っても逆効果かもしれないので、ちょっと悩ましいところである。また、どうして、そういう歪んだ考えを持つに至ったのかも気になるところだ。

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キューバを訪れた [グローバルな問題]

キューバを訪れた。一番の理由はアメリカと国交が回復したことで、これは相当のスピードで変わってしまうだろうから、その前に見ておきたいというのがあったし、また、世界遺産のオールド・ハバナの建築などをどのように保全しているのか、色彩豊かな建築群のペンキの色とかにルールがあるかなどを調べたかったということもある。さらに、キューバは都市農業が随分と進んでいるので都市のサステイナビリティを考察するには多くの知見を提供してくれるだろうと期待したためである。
 さて、しかしアポを取ることに非常に難儀した。最初は、アメリカの知り合いでキューバ出身の先生がいたので、彼女にメイルを送った。彼女は親戚がキューバの都市デザイン業務のトップであり、すぐ連絡をする、と言ってくれたので大船に乗ったような気分でいた。しかし、彼女が連絡をしてくれたら、この親戚は重病に入院中であり、また、もう1人のその方面の専門家の知り合いは亡くなっていることが分かった。それでも、ちょっと彼女のコネに依存していたのだが、どうも亡命者の彼女に対して、キューバは全般的に冷たいことが判明した。彼女も随分と困惑しており、逆に悪いことをお願いしてしまったと悔やむようなことになってしまった。
 とはいえ、何もアポも取れずに行くのも不味い、ということで、どうにかハバナで留学生をしている人を探し出し、彼女を中心に捜してもらったり、キューバ大使館経由でもお願いしたりしたのだが、そこで判明したのは就労ビザを取得しないといけないということであった。その時は既にツーリスト・カードを申請していたのと、その時点から就労ビザを取得しても、私はキューバに行く前にブラジルやメキシコに行くので、これは日本を出国する日には到底間に合わなかった。
 それでツーリスト・カードでどうにか取材に応じてくれる組織を探そうとしたのだが、国家組織はすべてアウトで、NPOもパスポートのコピーなどを送ったりしたのだが、結局断られた。こういうところは、やはり社会主義の国家である。
 そのため、現地に行っていろいろと疑問は湧いたのだが、それらの答えは得られることは残念ながらできなかった。ということで非常に中途半端なキューバ訪問になったが、アメリカ人が多く来る前のハバナを体験できたことは価値があったと思われる。また、そのうち機会があったら、次回はしっかりと就労ピザを取得して行きたいものである。現地の人で知り合いができたのは、ちょっと今回の成果でもあろう。


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ハバナの革命博物館の展示では、CIAはISISのようだ [グローバルな問題]

 ハバナに革命博物館がある。キューバがいかに革命を成功させたのか、そのプロセスが分かりやすく、しっかりと展示されている。ここでも二大スターはカストロとゲバラである。そして敵はアメリカだ。特にCIAの極悪非道ぶりがしっかりと説明されていて、展示をそのまま真実だとして捉えると、まるでイスラム国のようである。確かにゲバラなどを暗殺したのはCIA部隊であるから、キューバ側から解釈すると、CIAはとんでもない敵ということになる。最近でも、グラナダ侵攻とかアメリカは本当に自国の利益しか考えていない。このアメリカと同盟を結ばざるを得ない日本というのも随分と因果な国であると、革命博物館の展示をみて思ったりしたが、その是非はともかくとして、国(例えばキューバ)によってはこのように敵対的に思われているというアメリカという国と同盟を結んでいるという事実はしっかりと認識しておいた方がいいと考える。

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(アメリカの大統領などがぼろくそに説明されている)

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(革命博物館)
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